Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

segkpsize

説明

利用できるページング可能なカーネルのメモリー量を指定します。このメモリーは主にカーネルスレッドのスタックに使用されます。この値を増やすと、スレッドの数を増やさないのであれば個々のスレッドでより大きなスタックが使用でき、あるいはより多くのスレッドを使用できるようになります。このパラメータは、64 ビットカーネルが動作しているシステムのみで設定できます。64 ビットカーネルが動作しているシステムは、デフォルトで、24K バイトのスタックサイズを使用します。

データ型

符号なし long

デフォルト

64 ビットカーネルの場合は 2G バイト、32 ビットカーネルの場合は 512M バイト

範囲

64 ビットカーネルの場合は 512M バイトから 24G バイト、32 ビットカーネルの場合は 512M バイト

単位

M バイト

動的か

いいえ

検査

値が最小値と最大値 (64 ビットシステムの場合は 512M バイトと 24G バイト) と比較され、この範囲にない場合、2G バイトにリセットされ、それを表すメッセージが表示されます。

キャッシュの作成で実際に使用されるサイズは、制約チェックの後で segkpsize に指定されている値か、物理メモリーの 50% のうち、小さい方です。

どのような場合に変更するか

システムで多数のプロセスをサポートする場合は、このステップが必要です (他のステップも必要)。物理メモリーが 1G バイト以上あると想定すると、デフォルトサイズの 2G バイトで、87,000 以上のカーネルスレッドに対し 24K バイトのスタックを作成できます。64 ビットカーネルのスタックサイズは、プロセスが 32 ビットプロセスでも 64 ビットプロセスでも同じです。これより大きな数が必要な場合は、物理メモリーが十分にあれば segkpsize を増やすことができます。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

詳細は、segkpsize (Solaris 7 リリースおよびそれより前のリリース)」を参照してください。