Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

rlim_fd_max

説明

1 つのプロセスがオープンできるファイル記述子の「強い」限度。この制限を変更するには、スーパーユーザー特権が必要です。

データ型

符号付き整数

デフォルト

1024

範囲

1 から MAXINT

単位

ファイル記述子

動的か

いいえ

検査

なし

どのような場合に変更するか

1 プロセス当たりの最大オープンファイル数が十分でない場合。ただし、システムには他の制限もあるため、ファイル記述子の数を増やすことが必ずしも有用とは限らないことに留意してください。

  • 標準入出力を使用する 32 ビットプログラムでは、256 ファイル記述子に制限されます。標準入出力を使用する 64 ビットプログラムでは、20 億の記述子まで使用できます。

  • select(3C) では、デフォルトで、fd_set によって 1024 記述子に限定されます。ただし、Solaris 7 リリース以降では、32 ビットアプリケーションコードをより大きな fd_set サイズ (65,536 以下) で再コンパイルできます。64 ビットアプリケーションの fd_set サイズは 65,536 で、変更することはできません。

システム全体に対してこれを変更する別の方法として plimit(1) コマンドがあります。plimit を使用して親となるプロセスの限度を変更すると、すべての子プロセスがその限度を継承します。これは inetd などのデーモンに便利です。

コミットレベル

変更の可能性あり