Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

rlim_fd_cur

説明

1 つのプロセスがオープンできるファイル記述子数の「弱い」限度。プロセスは、自身のファイル記述子数限度を、rlim_fd_max で定義される「強い」限度の範囲内で調整できます。それには、setrlimit() 呼び出しを使用するか、プロセスを実行するシェルで limit コマンドを実行します。「強い」限度の範囲内で値を調整する場合には、スーパーユーザー特権は必要ありません。

データ型

符号付き整数

デフォルト

256

範囲

1 から MAXINT

単位

ファイル記述子

動的か

いいえ

検査

rlim_fd_max と比較して、rlim_fd_currlim_fd_max より大きい場合、rlim_fd_currlim_fd_max にリセットされます。

どのような場合に変更するか

1 プロセス当たりのデフォルトのオープンファイル数が十分でない場合。この値を増やす意味は、プログラムで setrlimit(2) を使用して自身で利用できる最大ファイル記述子数を増やす必要がなくなる点にあります。

コミットレベル

変更の可能性あり

変更履歴

詳細は、rlim_fd_cur (Solaris 7 リリースおよびそれより前のリリース)」を参照してください。