Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

nfs:nfs3_cots_timeo

説明

トランスポートプロトコルとして TCP などの接続型トランスポートを使用している、NFS バージョン 3 でマウントされたファイルシステムの、デフォルトの RPC タイムアウトを制御します。

データ型

符号付き整数 (32 ビット)

デフォルト

600 (60 秒)

範囲

0 から 231 - 1

単位

10 分の 1 秒

動的か

はい。ただし、ファイルシステムの RPC タイムアウトは、ファイルシステムのマウント時に設定されます。特定のファイルシステムに影響を与えるには、このパラメータを変更してからファイルシステムをアンマウントし、再びマウントします。

検査

なし

どのような場合に変更するか

TCP では、要求と応答が適切に転送されるよう機能します。しかし、特に遅いネットワークにおいて往復時間が非常に長くなると、NFS バージョン 3 のクライアントがタイムアウトになってしまう可能性があります。クライアントが無用にタイムアウトしてしまうことを防ぐには、このパラメータを増やします。ただし、値の範囲が非常に広いため、この値を大きくしすぎると、実際には再転送が必要なのにその状況が長い間検出されないおそれがあります。

安定性レベル

発展中