LDAP の設定と構成

セキュリティモデル

ディレクトリに格納された情報にアクセスするとき、まずクライアントはディレクトリに対して認証される必要があります。認証されると、ディレクトリにアクセス制御情報 (ACI: Access Control Information) として格納された承認情報に基づいて、ディレクトリ内の一部またはすべての情報にアクセスできるようになります。この節では、クライアントの識別情報、認証方式、PAM モジュールについて説明します。ACI についての詳細は、『iPlanet Directory Server Administrator's Guide』を参照してください。

認証の対象となる識別情報

LDAP ネームサービスは、クライアントをディレクトリに認証してもらうとき、匿名またはプロキシエージェントのいずれかの識別情報を使用するように構成できます。

認証方式

プロキシエージェントを使用する場合、システム管理者は、ディレクトリに対して認証するときの認証方式も選択する必要があります。現時点で、Solaris 8 によってサポートされている認証方式は、SIMPLECRAM-MD5 の 2 つです。


注 –

iPlanet Directory Server version 4.11 は、現時点では CRAM-MD5 をサポートしていません。


PAM

PAM (Pluggable Authentication Module, 接続可能な認証モジュール) を使用すれば、アプリケーションを Solaris オペレーティング環境で使用される認証方式から独立させておくことができます。PAM 層を使用すれば、アプリケーションは、システム管理者がそのクライアントにどの認証方式を定義しているかに関係なく、認証を実行できます。LDAP ネームサービスを使用するには、pam_unix(5) または pam_ldap(5) のどちらかの PAM モジュールを pam.conf に指定します。