LDAP の設定と構成

概要

Solaris クライアントを LDAP クライアントにした場合、NIS/NIS+ または NFS を使用した Solaris クライアントと同様に動作します。このクライアントは強固な検索を実行します。つまり、getXXbyYY() 呼び出しは、応答が返ってくるまで待ちます。通常 NIS(YP) では、ローカルのサブネット上にサーバーを置きますが、これはブロードキャストを使用するように設定されているためです。Solaris 2.0 から、NIS (YP) サーバーがあまり使用されていないにしても、ローカルサブネットの外にあるサーバーを使用できるようになりました。NIS+ はローカルサーバーを使用しないように設定するのが普通です。LDAP は、非ローカルサーバーを使用することが多いという点で、NIS+ に似ています。

したがって、クライアントマシンを動作させるには、ルーターが不可欠になります。

クライアントは、少なくとも 1 つの LDAP サーバーに常にアクセスできるようにしておく必要があります。それには、ネットワークの適度な信頼性を確保するか (ケーブルを切断したり、ルーターの電源を落としたりしない限り、ほとんどのネットワークには適度な信頼性があります)、サーバーをローカルサブネット上に置くようにします。ただし、サーバーをローカルサブネット上に置き、イーサネットスイッチ経由で接続したとしても、ケーブル切断や電源断にはやはり対処できません。

クライアントを常に機能させるには、複数のサーバーを配備し、それらのサーバーを最新の状態に (同じデータが保持されるように) し、クライアントがすべてのサーバーにアクセスできるようにするのが最善の方法です。サーバー優先機能を使用して自分のクライアントを特定のサーバー群に強制的にバインドしている場合は、それらのサーバーが同じ基準を満たしている必要があります。