IP ネットワークマルチパスの管理

概要

IP ネットワークマルチパスには次の機能があります。

ネットワークアダプタに障害が発生した場合、同じ IP リンクに別のアダプタが接続されていれば、すべてのネットワークアクセスは、障害の発生したアダプタからこのアダプタに自動的に切り替えられます。この処理により、ネットワークへのアクセスは中断することなく継続されます。さらに、同じ IP リンクに複数のネットワークアダプタが接続されていると、データの流れが複数のネットワークアダプタに分散されるため、単位時間当たりのデータの流量が向上します。


注 -

RFC 2460 など、IP 関連の他の文書では、「IP リンク」の代わりに「リンク」という用語が使用されています。このマニュアルでは、IEEE 802 との混同を避けるため「IP リンク」を使用します。(IEEE 802 では、「リンク」は Ethernet NIC から Ethernet スイッチへの 1 本のワイヤを意味します。)


IP リンクの説明は、用語集または表 1-1 を参照してください。