Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

第 1 章 新規機能の概要

この章では、Solaris 8 Update リリースに追加された新機能について説明します。


注 -

最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。


表 1-1 Solaris 8 の新規機能
 

機能 

サポート開始リリース 

 

ドライバ 

 

Generic LAN ドライバ (GLD) を使用すると、Solaris ネットワークドライバに必要な STREAMS および Data Link Provider Interface (DLPI) 機能の大部分を実装できます。Solaris 8 10/00 より前のリリースでは、GLD モジュールを利用できるのは、Solaris の Intel 版ネットワークドライバに限定されていました。Solaris 8 10/00 からは、Solaris の SPARC 版ネットワークドライバでも GLD を利用できます。

詳細は、第 2 章「ネットワークデバイス用のドライバ」を参照してください。

10/00 

 

第 3 章では、ドライバの強化およびサービス利用可能性の確保によって高可用性をサポートするドライバの設計方法について、詳しく説明しています。この情報は、Solaris 8 の『Writing Device Drivers』の内容を補足するものです。

詳細は、第 3 章「高可用性ドライバ」を参照してください。

10/00 

 

その他のソフトウェア開発情報 

 

マルチスレッドのプログラミング』が更新され、バグ ID 4308968、4356675、4356690 が修正されました。

1/01 

 

ヨーロッパ言語版 Solaris ソフトウェア用に追加された部分ロケールには、ロシア語およびポーランド語対応の Universal Transformation Format-8 (UTF-8) ロケールの追加とともに、カタロニア語対応の 2 つの新しいロケールが含まれています。 

詳細は、「ヨーロッパ言語版 Solaris ソフトウェア用に追加された部分ロケール」を参照してください。

10/00 

 

リンカーとライブラリ用に多数の新機能が追加されました。 

詳細は、「『リンカーとライブラリ』の更新」を参照してください。

1/01 および 10/00 

 

Java 

 

Solaris 8 1/01 リリースには、前回のリリース以後のバグ修正によって改良された、JDKTM 1.2.2_06 および JDK 1.1.8_12 が組み込まれています。

1/01 

 

Solaris 8 10/00 リリース以降には、JDK 1.2.2_05a の次の新機能が含まれます。

  • スケーラビリティの向上 (20 以上の CPU に対応)

  • JIT (just-in time) コンパイラの最適化の向上

  • テキストの描画性能の向上

  • poller クラスのデモパッケージ

  • Swing の向上

詳細は、表 5-1 を参照してください。

10/00 

 

32 ビット: mod_jserv モジュールおよび関連ファイルの追加によって、Apache Web サーバーで JavaTM Servlet がサポートされるようになりました。

詳細は、「Apache Web サーバーにおける Java Servlet のサポート」を参照してください。

10/00 

 

アーリーアクセス 

 

このリリースでは、アーリーアクセス (EA) ディレクトリにアーリーアクセスソフトウェアが含まれています。詳細は、Solaris 8 のリリースの SOFTWARE 2 of 2 CD に含まれる各アーリーアクセスソフトウェアの README を参照してください。