Solaris 8 1/01 ご使用にあたって (SPARC 版)

Solaris 外字ツール (sdtudctool)

Solaris 外字ツール (sdtudctool) の実行時に発生するバグの情報および注意事項について説明します。

[日本語環境のみ] sdtudctool の制限事項と注意事項

[日本語環境のみ] ビットマップからアウトラインが正しく生成できない場合がある (バグ ID: 4007396)

回避方法: 一覧表の表示サイズを変更可能な場合は、最大のサイズを利用してください。

[日本語環境のみ] アウトラインモードの編集で参照画面からコピーなどを行うと、ビットマップイメージが太くなる (バグ ID: 4176763)

回避方法: 参照表上で、コピーしたいグリフを選択し、マウス・ボタン 3 (2 ボタンマウスの場合は、マウス・ボタン 2) を使って、グリフを編集キャンバス上にドラッグ&ドロップしてください。

[日本語環境のみ] ボタンを初期化できない場合、起動に失敗する (バグ ID: 4273154)

先に Netscape Communicator を起動している状態で、sdtudctool を起動しようとすると、 次のようなエラーメッセージが表示されて、起動に失敗することがあります。


ボタンを初期化できません。
X Error of failed request: BadDrawable (invalid Pixmap or Window parameter)
  Major opcode of failed request:  14 (X_GetGeometry)
  Resource id in failed request:  0x0
  Serial number of failed request:  510
  Current serial number in output stream:  510

回避方法: いったん Netscape Communicator を終了した後に、sdtudctool を起動してください。

「ファイル」メニューの「保存」がグレー表示されているために、ユーザー定義文字をファイルに保存できない場合がある (バグ ID: 4307286)

次に示す手順を実行すると、「ファイル」メニューの「保存」がグレー表示 (選択不可の状態) になっているため、描画したグリフをファイルに保存できません。

  1. 任意のコードポイントで描画する。

  2. 「保存」をクリックせずに、一覧表で他のコードポイントを選択する。

    「このコードポイントは編集中です。変更する前に保存しますか?」というダイアログが表示されます。

  3. 「はい」を選択する。

回避方法:手順 3 では「いいえ」を選択し、次に、キャンバスの下の「保存」をクリックしてから、一覧表上で他のコードポイントを選択してください。

[日本語環境のみ] ja_JP.eucJP ロケールで、ユーザー定義文字を辞書に登録できない (バグID: 4309914)

ja_JP.eucJP ロケールで、ユーザー定義文字を辞書に登録できません。

回避方法:リソースファイル Sdtudc_register を、次のように変更してください。

[変更前]
*utRegistTextsLocale: ja,japanese,ja_JP.PCK,ja_JP.UTF-8
*utRegistTextsEncode: eucJP,eucJP,PCK,UTF-8
[変更後]
*utRegistTextsLocale: ja,japanese,ja_JP.PCK,ja_JP.UTF-8,ja_JP.eucJP
*utRegistTextsEncode: eucJP,eucJP,PCK,UTF-8,eucJP

sdtudc_extract にて Windows 外字フォントファイルからユーザー定義文字を取り出す場合、空き領域部分にもユーザー定義文字を取り出してしまう (バグ ID: 4320088)

この現象は、ユーザー定義文字を登録している領域に空き領域 (未登録領域) がある場合に発生します。この場合、空き領域が空き領域に続くユーザー定義文字で埋められてしまいます。

回避方法: Windows の外字ツールで、空き領域の最後に空白を登録してください。

[日本語環境のみ] フォント管理を使用して CID/Type1 フォントをインストールする際の注意事項

フォント管理 (sdtfontadm) を使用して CID/Type1 フォントをインストールする際には、次の点に注意してください。

[日本語環境のみ] フォント管理で CID フォントをインストールした場合の制限事項 (バグ ID: 4009292)

[日本語環境のみ] フォント管理でインストールした TrueType フォントを DPS で使用できない (バグ ID: 4030803)

フォント管理 (sdtfontadm) を使用して TrueType フォントをインストールした場合、UPR ファイルが作成されないため DPS でフォントを表示できません。DPS でフォントをインストールする場合には /usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr を参照して、以下のリストのように UPR ファイルを作成してください。なお、<FONTNAME> には TrueType フォント名を入力してください。

  PS-Resources-1.0
        FontOutline
        .
        //<font install directory>
        FontOutline
        <FONTNAME>-78-EUC-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-EUC-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-78ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-83pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90ms-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90ms-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90pv-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-90pv-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Add-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-0=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-1=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Adobe-Japan1-2=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-EUC-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-EUC-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-Ext-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-NWP-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-NWP-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-RKSJ-H=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-RKSJ-V=<FONTNAME>.ttf
        <FONTNAME>-V=<FONTNAME>.ttf
        .

[日本語環境のみ] CID フォントを X から利用した場合にサイズが正しくない (バグ ID: 4067265)

CID フォントを Solaris にインストールして X のフォントとして利用した場合、グリフの大きさが正しくない場合があります。期待した大きさよりも小さく表示されます。

[日本語環境のみ] PCK でエンコードされた TrueType フォントに関する注意事項 (バグ ID: 4066981、4066982)

MS-Windows 3.1 用などの TrueType フォントのうち PCK で内部エンコードされたフォント (SpecificID が 2) を Solaris にインストールした場合に、以下の問題が発生します。