第 1 章 概要

『Solaris 8 Maintenance Update 3 ご使用にあたって』では、Solaris 8 Maintenance Update 3 (MU3) のインストールとバックアウト方法について説明します。このマニュアルは、MU3 をインストールするシステム管理者を対象としています。このマニュアルには記載されていない、MU3 に関する最新の問題については、http://docs.sun.com の Solaris 8 Maintenance Update Collection を参照してください。

システム管理に関する一般的な手順の詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』、および『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。

Solaris 8 Maintenance Update 3 とは

Solaris 8 Maintenance Update 3 には、Solaris 8 1/01 リリースの SOFTWARE CD にパッケージされているパッチが入っています。これらのパッチはセットとしてインストール時にパッチの検査を行なっており、インストールがワンステップで行えるようにパッケージされています。MU3 のインストールを行うと、システムにインストール済みのパッチを元に戻すことなく、以前インストールしたパッチを自動的に更新します。

Solaris 8 MU3 は、Web 上からファイルとしてダウンロードすることができます。

いつ Solaris 8 Maintenance Update 3 をインストールするか

使用しているシステムが Solaris 8、Solaris 8 6/00、または Solaris 8 10/00 オペレーティング環境を実行していて、以前システムにインストールしたパッチを削除せずに、Solaris 8 1/01 オペレーティング環境でリリースされたパッチを適用したい場合に、Solaris 8 MU3 をインストールしてください。MU3 を使用してインストールしたパッチは、バックアウトすることができます。

システムで Solaris 8 オペレーティング環境または Solaris 8 Update リリースを実行していて、新しい機能とハードウェアサポートにすべてアップグレードしたい場合には、Solaris 8 1/01 オペレーティング環境をインストールしてください。Solaris 8 1/01 オペレーティング環境をインストールすることによって適用されるパッチは、以前にインストール済みの Solaris 8 パッチを入れ替え、またこのリリースからバックアウトすることはできません。

MU は主に、Solaris オペレーティング環境を検証されたパッチレベルまで更新するために設計されています。特定のパッチだけをインストールしたい場合は、通常のサポートチャネルを通じて行なってください。

この製品名は Solaris 8 MU3 ですが、コードまたはパッケージのパス名には Solaris 2.8 または SunOS^TM 5.8 が使用されている場合があります。このマニュアルに記載されているとおりのコードあるいはパス名を使用してください。