Sun WBEM SDK 開発ガイド

CIM の構造

CIM (Common Information Model) は、情報を一般的なものから特定のものへと分類します。Solaris の環境などの特定の情報は、このモデルを拡張して記述されています。CIM は、次に示す 3 つの情報層から構成されます。

コアモデルと 共通モデルを、総称して CIM スキーマと呼びます。

コアモデル

コアモデルは、管理環境の基本となる一般的な前提事項を提供します (たとえば、要求された特定のデータはある場所に格納され、要求元のアプリケーションまたはユーザーに配付されなければならないなど)。これらの前提事項は、管理環境の基盤を概念的に形成する、クラスと関連のセットとして示されます。コアモデルは、管理環境の特定の側面を表現するスキーマに一貫性を持たせます。

コアモデルは、管理対象システムを表現し、共通モデルを拡張する方法を決定するための手掛かりとして使用できる、クラス、関連、およびプロパティのセットをアプリケーション開発者に提供します。コアモデルは、その他の管理環境をモデル化する概念的な枠組みを確立します。

コアモデルは、 共通モデルとエクステンション (拡張) により、システム、アプリケーション、ネットワーク、デバイスなどのネットワーク機能に関する特定の情報を拡張するためのクラスと関連を提供します。コアモデルのシステム的な側面、および関連するクラスと関連については、コアモデルの概念を参照してください。

共通モデル

共通モデルで示されるネットワーク管理の領域は、特定の技術や実装には依存しない管理アプリケーションの開発基盤を提供します。このモデルは、指定された 5 つの技術別スキーマ、Systems、Devices、Applications、Networks、および Physical に、拡張用の基底クラスセットを提供します。