Sun WBEM SDK 開発ガイド

WHERE 節

WHERE 節を使うと、照会のスコープを狭めることができます。WHERE 節には、プロパティまたはキーワード、演算子、定数を指定します。WHERE 節には、あらかじめ定義された WQL 演算子の 1 つを必ず指定する必要があります。

WHERE 節を SELECT 文の後に追加する基本的な構文は、次のとおりです。

SELECT instance FROM class WHERE expression

expression には、プロパティまたはキーワード、演算子、定数を指定します。WHERE 節を SELECT 文の後に追加するには、次のどちらかの形式を使用します。

SELECT instance FROM class [[WHERE property operator constant]]

SELECT instance FROM class [[WHERE constant operator property]]

WHERE 節は次の規則に従っている必要があります。

WHERE 節中には、論理演算子やかっこ式を使って、プロパティ、演算子、定数からなる複数のグループを結合することができます。次の表に示すように、個々のグループは、AND、OR、NOT 演算子で結合されている必要があります。

表 4–6 論理演算子を使った照会

照会例 

説明 

SELECT * FROM Solaris_FileSystem WHERE Name= "home" OR Name= "files" 

Name プロパティに homefiles が設定されている Solaris_FileSystem クラスのすべてのインスタンスを検索する。

SELECT * FROM Solaris_FileSystem WHERE (Name = “home” OR Name = “files”) AND AvailableSpace > 2000000 AND FileSystem = “Solaris” 

名前が homefiles のディスクのうち、一定の使用可能な容量が残っており、かつ Solaris ファイルシステムを持つディスクを検索する。