モバイル IP の管理

Advertisements セクション

Advertisements セクションには、HomeAgentForeignAgent などのラベルが含まれます。モバイル IP サービスを提供するローカルホストの各インタフェースには、それぞれ異なる Advertisements セクションを指定しなければなりません。Advertisements セクションの構文は次のとおりです。


[Advertisements Interface-name]
     HomeAgent = <yes/no>
     ForeignAgent = <yes/no>
     .
     .

通常、システムは 1 つのインタフェース (le0hme0 など) を持ち、ホームエージェントおよび外来エージェントの両方の動作をサポートします。たとえば hme0 の場合、yesHomeAgent および ForeignAgent の両ラベルに次のように指定されます。


[Advertisements hme0]
     HomeAgent = yes
     ForeignAgent = yes
     .
     .

表 2–1 で、Advertisements セクションに指定可能なラベルと設定値について説明します。

表 2–1 Advertisements セクションのラベルと設定値

ラベル 

設定値 

説明 

HomeAgent

yes または no

mipagent がホームエージェント機能を提供するかどうかを指定する

ForeignAgent

yes または no

mipagent が外来エージェント機能を提供するかどうかを指定する

PrefixFlags

yes または no

通知が任意の接頭辞拡張を含むかどうかを指定する 

AdvertiseOnBcast

yes または no

設定値が yes の場合、通知は 224.0.0.1 ではなく 255.255.255.255 に送信される

RegLifetime

n

登録要求で受け付けた、秒単位の最長有効期間 

AdvLifetime

n

通知がそれ以上ない場合に現在の通知が有効と考えられる、秒単位の最大時間 

AdvFrequency

n

2 つの連続した通知間の、秒単位の時間 

ReverseTunnel

yes または noFA または HA

mipagent が逆方向トンネル機能を提供するかどうかを指定する

設定値が yes の場合、外来エージェントとホームエージェントの両方が逆方向トンネリングをサポートする。設定値が no の場合、インタフェースは逆方向トンネリングをサポートしない

設定値が FA の場合は外来エージェントが、HA の場合はホームエージェントが、逆方向トンネリングをサポートする。

ReverseTunnelRequired

yes または noFA または HA

mipagent が逆方向トンネル機能を要求するかどうかを指定する。したがって、モバイルノードが逆方向トンネルを登録中に要求すべきかどうかを指定する

設定値が yes の場合、外来エージェントとホームエージェントの両方が逆方向トンネルを要求する。設定値が no の場合、インタフェースは逆方向トンネルを要求しない

設定値が FA の場合は外来エージェントが、HA の場合はホームエージェントが、逆方向トンネルを要求する