Solaris 8 のソフトウェア開発 (追補)

障害投入プロセス

障害を投入するプロセスには、次の 2 つの段階があります。

  1. th_define コマンドを使用して errdef を作成します。

    テストの定義を bofi ドライバに渡して、errdef を作成します。bofi ドライバは定義を保持するので、th_manage(1M) を使用して定義にアクセスできます。

  2. 作業負荷を作成し、th_manage を使用して errdef を起動し管理します。

    th_manage(1M) コマンドは、bofi ハーネスドライバが認知するさまざまな ioctl に対するユーザーインタフェースです。th_manage はドライバ名とインスタンスのレベルで動作します。th_manage には、アクセスハンドルを一覧表示する get_handles、errdef を起動する start、errdef を中止する stop などのコマンドがあります。

    errdef を起動すると、対象となるデータのアクセスに障害が発生します。th_manage ユーティリティでは、errdef の現在の状態を表示する broadcast や errdef をクリアする clear_errors などのコマンドがサポートされています。

    詳細は、th_define(1M) および th_manage(1M) のマニュアルページを参照してください。