Solaris 8 のシステム管理 (追補)

ネットワークアダプタの切り離し

IP ネットワークマルチパスは、ネットワークアダプタの単一点障害を回避し、単位時間当たりのデータの流量を向上させます。ネットワークアダプタで障害が発生し、同じ IP リンクに別のアダプタが接続されている場合、すべてのネットワークアクセスは障害が発生したアダプタからこのアダプタに自動的に切り替えられます。この処理によりネットワークへのアクセスは中断されません。また、複数のネットワークアダプタが同じ IP リンクへ接続されている場合、複数のネットワークアダプタにデータの流れが分散されるため、単位時間当たりのデータの流量が向上します。

Solaris 8 4/01 リリースでは、動的再構成 (DR: Dynamic Reconfiguration) で IP ネットワークマルチパスを使用して、IP を使用中のユーザーに影響を及ぼすことなく特定のネットワークデバイスを切り離すことができます。

動的再構成および IP ネットワークマルチパスについての詳細は、『IP ネットワークマルチパスの管理』の「ネットワークアダプタの切り離し」を参照してください。第 2 章に、関連の手順が記載されています。