Solaris 8 のシステム管理 (追補)

第 24 章 モバイル IP の管理

Solaris 8 4/01 リリースでモバイル IP の管理が拡張されました。次の情報は、『モバイル IP の管理』に記載されているモバイル IP の管理についての情報を補足するものです。


注 –

最新のマニュアルページを参照するには、man コマンドを使用してください。Solaris 8 Update リリースのマニュアルページには、「Solaris 8 Reference Manual Collection」には記載されていない新しい情報も提供されています。


逆方向トンネリングと専用アドレス

モバイルインターネットプロトコル (モバイル IP) は、ラップトップや無線通信機器などのモバイルコンピュータとの情報の送受信を可能にします。モバイルコンピュータは外部のネットワークに移動しても、元のネットワークにアクセスし、通信することができます。モバイル IP の Solaris による実装では、IPv4 のみをサポートしています。

Solaris 8 4/01 リリースで、モバイル IP では逆方向トンネルのセットアップが可能になりました。モバイルノードの気付アドレスからホームエージェントへ逆方向トンネルを設定することで、IP データパケットについてトポロジカルに正しいソースアドレスを確保することができます。リバーストンネルの使用により、モバイルノードに専用アドレスを割り当てることもできます。

逆方向トンネリングを使用したモバイル IP の導入、および専用アドレスの使用については、『モバイル IP の管理』の「モバイル IP について」を参照してください。第 2 章で、これらの新機能の Solaris モバイル IP での実装について記述しています。