Solaris 8 のシステム管理 (追補)

新たに定義された sendmail のマクロ

次の表では、sendmail プログラムでの使用のために予約されている新しいマクロを示します。これらの値は内部的に割り当てられます。

表 21–10 新たに定義された sendmail のマクロ

マクロ 

説明 

${auth_authen}, ${auth_type}, ${auth_author}

クライアントの認証資格 (認証に使用される機構) と承認 ID (AUTH=パラメータ。指定されている場合) を保持します。

${client_resolve}

${client_name} に対する resolve 呼び出しの結果 (OKFAILFORGED、または TEMP) を保持します。

${deliveryMode}

sendmail が使用している現在の配信モードを指定します (DeliveryMode オプションの代わりです)。

${dsn_notify}, ${dsn_envid}, ${dsn_ret}

対応する DSN パラメータの値を保持します。 

${if_addr}

インターネットがループバックネットに属さない場合、着信接続にインタフェースのアドレスを指定します。これは仮想ホスティングに特に便利です。 

${if_name}

着信接続にインタフェースのホスト名を指定します。これは仮想ホスティングに特に便利です。 

${load_avg}

実行待ち行列にあるジョブの現在の平均数をチェックし、報告します。 

${msg_size}

メッセージが収集される前の、ESMTP ダイアログにおけるメッセージサイズの値 (SIZE=parameter) を保持します。その後、マクロは sendmail によって計算されたメッセージサイズを保持し、これは check_compat で使用されます。

${ntries}

配信を試みる回数を保持します。 

${rcpt_mailer}, ${rcpt_host}, ${rcpt_addr}, ${mail_mailer}, ${mail_host}, ${mail_addr}

RCPT 引数と MAIL 引数を解析した結果、つまり、メール配信エージェント ($#mailer)、ホスト ($@host)、ユーザー ($:addr) の 3 つからなる解決済みの RHS を保持します。