Solaris 8 のシステム管理 (追補)

DaemonPortOptions オプションにおける変更点

下記に示す 2 つの表は、このオプションの 2 つの新しいキー、および新しいキーの 1 つである Modifier キーのいくつかの特定の値を示したものです。このオプションを宣言するには、次のいずれかの構文を使用します。この例では、pairkey=value を表しています。この例では構文を示すために 2 つのペアが示されていますが、実際には 1 つまたは複数のペアを指定することができます。


O DaemonPortOptions=pair,pair              # 構成ファイル用
-ODaemonPortOptions=pair,pair              # コマンド行用
define(`confDAEMON_OPTIONS',`pair,pair')   # m4 構成用

注 –

セキュリティ上のリスクを避けるため、コマンド行からこのオプションを設定すると、sendmailroot アクセス権を放棄します。


次の表では、DaemonPortOptions オプションの 2 つの新しいキーを示します。

表 21–5 DaemonPortOptions の新しいキー

キー 

説明 

Name

sendmail に対するユーザー定義可能な名前を指定します。この名前は、エラーメッセージやロギングに使用されます。デフォルトは MTA です。

Modifier

sendmail に対する値を指定します。値は、区切り文字で区切らずに連続してリストすることができます。指定可能な値は、表 21–6 を参照してください。

次の表では、新しい Modifier キーの値を示します。

表 21–6 DaemonPortOptionsModifier キーの値

値 

説明 

C

ホスト名の正規化を行いません。 

E

ETRN コマンドを許可しません。

a

認証を要求します。 

b

このメールを受け取るインタフェースにバインドします。 

c

ホスト名の正規化を行います。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。 

f

完全指定であるホスト名を要求します。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。 

h

発信 HELO コマンドにインタフェースの名前を使用します。

u

完全指定でないアドレスを許可します。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。