下記に示す 2 つの表は、このオプションの 2 つの新しいキー、および新しいキーの 1 つである Modifier キーのいくつかの特定の値を示したものです。このオプションを宣言するには、次のいずれかの構文を使用します。この例では、pair は key=value を表しています。この例では構文を示すために 2 つのペアが示されていますが、実際には 1 つまたは複数のペアを指定することができます。
O DaemonPortOptions=pair,pair # 構成ファイル用 -ODaemonPortOptions=pair,pair # コマンド行用 define(`confDAEMON_OPTIONS',`pair,pair') # m4 構成用 |
セキュリティ上のリスクを避けるため、コマンド行からこのオプションを設定すると、sendmail は root アクセス権を放棄します。
次の表では、DaemonPortOptions オプションの 2 つの新しいキーを示します。
表 21–5 DaemonPortOptions の新しいキー
キー |
説明 |
---|---|
Name |
sendmail に対するユーザー定義可能な名前を指定します。この名前は、エラーメッセージやロギングに使用されます。デフォルトは MTA です。 |
Modifier |
sendmail に対する値を指定します。値は、区切り文字で区切らずに連続してリストすることができます。指定可能な値は、表 21–6 を参照してください。 |
次の表では、新しい Modifier キーの値を示します。
表 21–6 DaemonPortOptions の Modifier キーの値
値 |
説明 |
---|---|
C |
ホスト名の正規化を行いません。 |
E |
ETRN コマンドを許可しません。 |
a |
認証を要求します。 |
b |
このメールを受け取るインタフェースにバインドします。 |
c |
ホスト名の正規化を行います。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。 |
f |
完全指定であるホスト名を要求します。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。 |
h |
発信 HELO コマンドにインタフェースの名前を使用します。 |
u |
完全指定でないアドレスを許可します。この値は、構成ファイルでの宣言でのみ使用します。 |