特記事項: luxadm ソフトウェア

実行項目

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 新しいディスクドライブに有効な任意のスロットを選択します。

    ソフトウェア環境を構成するときの参考のために、選択したスロットと格納装置を記録しておきます。

  3. 新規デバイスのアドレスを確認します。

    luxadm insert_device コマンドに、新規デバイスを指定する必要があります。単一の Sun Fire 880 ディスクの指定には、ボックス名[,s]スロット番号を使用します。単一の Sun StorEdge A5000 ディスクの指定には、ボックス名[,f|,r]スロット番号を使用します。格納装置の指定には、スロット番号を付けないボックス名を使用します。ボックス名とスロット番号を確認するには、probeenclosure_name、および display サブコマンドを使用します。

    • probe サブコマンドを使用して、格納装置の名前を表示します。

    • enclosure_name サブコマンドを使用して、格納装置の名前に box name を割り当てます。Sun StorEdge A5000 を使用している場合には、フロントパネルモジュールからボックス名を取得します。

    • display サブコマンドを使用して、スロット番号を確認します。

    「格納装置へのボックス名のアドレス指定」を参照してください。アドレス指定のすべてのオプションの詳細は、「ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定」を参照してください。

  4. luxadm insert_device コマンドを使用して、新規デバイスを挿入します。

    このコマンドは対話形式で実行されます。新規デバイスが挿入可能になると通知を受けて、新しいデバイスエントリ、またはデバイスのチェーンの作成手順が指示されます。

    1. luxadm insert_device コマンドを入力します。


      # luxadm insert_device [格納装置名,デバイス名...]

      格納装置名、デバイス名の部分は、手順 3 で確認したボックス名とスロット番号です。

      Return キーを押すと、luxadm は挿入するデバイスの一覧を表示して、一覧が正しいかどうか確認を要求します。

      次の例は、dak という名前の Sun Fire 880 格納装置のスロット 5 に、新しいドライブを挿入します。


      # luxadm insert_device dak,s5
      

      次の例は、macs1 という名前の Sun StorEdge A5000 アレイの前面にある最初のスロットに、新しいドライブを挿入します。


      # luxadm insert_device macs1,f1
      

    2. 追加される一覧が正しければ、プロンプトで c と入力するか、Return キーを押します。

      次のようなメッセージが表示されます。


      # Searching directory /dev/es for links to enclosures.
      
      Hit <Return> after inserting the devices(s)

    3. 新しいドライブを物理的に挿入して、Return キーを押します。

      ディスク格納装置のインストールまたはディスクドライブの取り付け情報に関するサービスマニュアルを参照してください。

      luxadm insert_device サブコマンドは、/dev/dsk および /dev/rdsk ディレクトリ内のドライブに新しいデバイスエントリを作成して、Solaris オペレーティング環境にドライブを構成します。新規ドライブが、WWN に割り当てられます。

      ドライブを挿入して Return キーを押すと、luxadm コマンドはディスクが挿入されたことを通知して、デバイスの論理デバイス名を表示します。以下に例を示します。


       Device dak5 inserted
      
      Drive in Box Name "dak" slot 5
        Logical Nodes under /dev/dsk and /dev/rdsk :
      	 c2t5d0s0
              c2t5d0s1
              c2t5d0s2
              c2t5d0s3
              c2t5d0s4
              c2t5d0s5
              c2t5d0s6
              c2t5d0s7


      注 -

      アプリケーションを構成するときの参照のために、追加したディスクの論理デバイス名 (cwtxdysz) を記録しておきます。アプリケーションにディスクドライブを構成するとき、このデバイス名を入力する必要があります。


  5. アプリケーションに、新しいディスクドライブを構成します。

    アプリケーションにディスクドライブを構成して、ドライブの追加手順を継続します。使用手順は、システムが実行する UFS、VERITAS Volume Manager、または Solstice DiskSuite ソフトウェアによって異なります。「新しい FC-AL ディスクドライブの構成」を参照してください。