特記事項: luxadm ソフトウェア

実行項目

  1. 取り外すディスクのアドレスを確認します。

    パス名、WWNまたはボックス名スロット番号を使用して、luxadm remove_device コマンドにデバイスを指定する必要があります。probeenclosure_name および display サブコマンドを使用して、アドレスを確認します。

    • probe サブコマンドを使用して、格納装置の名前、論理パス名および格納装置の WWN を表示します。

    • probe -p サブコマンドを使用して、格納装置の物理パス名を表示します。

    • enclosure_name サブコマンドを使用して、格納装置にボックス名を割り当てます。

    • display サブコマンドを使用して、個々のディスクの WWN とスロット番号を表示します。

    ボックス名とスロット番号の使用については、「格納装置へのボックス名のアドレス指定」を参照してください。アドレス指定のすべてのオプションについては、「ディスクまたはディスクアレイのアドレス指定」を参照してください。

  2. ドライブに関連する活動をすべて停止して、アプリケーションからドライブの構成を解除します。

    「FC-AL ドライブの取り外し準備」を参照し、その手順に従ってアプリケーションを実行してください。

  3. luxadm remove_device コマンドを使用して、デバイスを取り外します。

    このコマンドは対話形式で実行されます。新しいデバイスエントリまたはデバイスのチェーンの削除手順が指示されます。このコマンドは、デバイスが使用中かどうかをチェックして、デバイスをオフラインにしてから、デバイスの取り外しが可能なことを通知します。

    1. luxadm remove_device コマンドを入力します。


      # luxadm remove_device [-F] 格納装置名[,デバイス名]...| パス名...

      格納装置[,デバイス名]...| パス名... の部分には、手順 1 で確認したアドレスを指定します。


      注 -

      VERITAS Volume Manager または Solstice DiskSuite ソフトウェアを実行中の場合は、luxadm remove_device -F コマンドを使用して、ディスクドライブを取り外します。-F オプションは、ディスクをオフラインにするために必要です。



      注意 - 注意 -

      使用されているデバイスを取り外すと、予測できない結果を生じることがあります。通常は、最初に -F オプションを使用せずにデバイスのホットプラグ操作をします。このオプションを使用するのは、通常のホットプラグ検査が確実に無効な場合だけです。


      Return キーを押すと、luxadm は取り外すデバイスの一覧を表示し、一覧が正しいか確認を要求します。

      以下の例は、newdak という名前の Sun Fire 880 格納装置のスロット 10 から、ドライブを取り外すコマンドを示しています。


      # luxadm remove_device newdak,s10
      

      以下の例は、macs という名前の Sun StorEdge A5000 アレイの前面にある、スロット 1 のディスクを取り外すコマンドを示しています。


      # luxadm remove_device macs,f1
      

    2. 取り外すデバイスの一覧が正確であれば、プロンプトで c を入力するか、Return キーを押します。

      luxadm は、取り外すディスクまたは格納装置(ともに 1 つまたは複数)を用意し、以下のようなメッセージを表示します。


      Searching directory /dev/es for links to enclosures
      stopping: Drive in "DAK1" slot 1....Done
      offlining:Drive in "DAK1" slot 1....Done
      Hit <Return> after removing the
      device(s).
      #


      注 -

      デバイスの一覧がホストで使用されているというメッセージが表示されている場合は、そのデバイスをオフラインにする必要があります。「FC-AL ドライブの取り外し準備」を参照し、その手順に従ってアプリケーションを実行してください。


    3. 物理的にドライブを取り外して、Return キーを押します。

      luxadm コマンドを使用すると、LED の表示で取り外せるデバイスが指示されます。

      Sun StorEdge A5000 では、指定されたディスクドライブ上の黄色の LED が点滅します。Sun Fire 880 格納装置では、ディスクの取り外し可 LED が点灯します。

      Sun Fire 880 システムでは、取り外し可 LED が点灯しているときにディスクドライブを取り外します。緑の LED 電源も、点灯または点滅します。

      Sun StorEdge A5000 については、取り外し可 LED が点滅しているときにディスクドライブを取り外します。


      注意 - 注意 -

      Sun Fire 880 システムまたは Sun StorEdge A5000 システムの取り外し可 LED が点灯しているときは、論理上、ディスクの取り外し準備は整っています。ただし、スピンドルの回転は 30 秒以上続きます。注意深く行えば、回転が完全に停止する前にディスクを取り外しても差し支えありません。ドライブは急に操作したり、落さないようにしてください。


      ディスクドライブの取り外し操作については、サービスマニュアルを参照してください。

      ディスクドライブを取り外したあと Return キーを押すと、luxadm はディスクが取り外されたことを通知し、取り外されたデバイスの論理デバイス名を表示します。たとえば、Sun Fire 880 格納装置 dak のスロット 10 からディスクを取り外したあと Return キーを押すと、次のようなメッセージが表示されます。


       #Device DISK10 removed
      
      Drive in Box Name "dak" slot 10
        Logical Nodes being removed under /dev/dsk/ and /dev/rdsk:
        Logical Nodes being removed under /dev/dsk/ and /dev/rdsk:
              c1t12d0s0
              c1t12d0s1
              c1t12d0s2
              c1t12d0s3
              c1t12d0s4
              c1t12d0s5
              c1t12d0s6
              c1t12d0s7
      # 

      これでこのドライブは、格納装置とアプリケーションから削除されます。