Solaris 8 7/01 ご使用にあたって (Intel 版)

[日本語環境のみ] XIMP_FE_TYPE1 で入力した文字がわずかに失われることがある (バグ ID: 1172824)

XIMP_FE_TYPE1 が設定されている場合、Sun のキーボードで「Ctrl+Space」キーまたは「日本語 On-Off」キーを押して、かな漢字変換モードをオンに設定した直後に文字列を入力すると、キーボードから変換サーバーに文字が到達しないため、入力した文字が失われることがあります。

回避方法 : ステータス文字列が使用したい言語モードに変わるまで待つか、イベントタイプに XIMP_SYNC_BE_TYPE2 を設定してください。イベントタイプは、次のようにして、シェルの環境変数 XIMP_TYPEXIMP_SYNC_BE_TYPE2 に設定することによって設定できます。


% setenv XIMP_TYPE XIMP_SYNC_BE_TYPE2

また、X リソースデータベースに次のエントリを追加することによっても、イベントタイプを設定できます。

*immode:  XIMP_SYNC_BE_TYPE2

注 -

Solaris の XIM (X Input Method) は、Ximp 4.0 プロトコルに基づいており、2 つの異なるイベントタイプをサポートしています。デフォルトは、XIMP_FE_TYPE1 (フロントエンドタイプ 1) です。デフォルトの設定では入力サーバー (htt) は、変換モードがオンに設定されている場合、キー入力イベントを先取りします。 XIMP_SYNC_BE_TYPE2 (バックエンド同期タイプ 2) は、XIMP_FE_TYPE1 の代替となるものです。この設定ではキー入力イベントは、常にクライアントに先に送られてから htt に転送され、クライアントに返送されます。