Solaris 8 のインストール (上級編)

SPARC: ディスク構成ファイルの作成

この節では、SPARC 搭載システム用の単一ディスク構成ファイルまたは複数ディスク構成ファイルを作成する方法について説明します。ディスク構成ファイルを使用すると、実際に Solaris ソフトウェアをインストールする前に、異なるディスク構成に対してプロファイルをテストできます。

SPARC: ディスク構成ファイルを作成する方法

ディスク構成ファイルを作成すると、単一のシステムから pfinstall(1M) を使用して、異なるディスク構成に対してプロファイルをテストできます。単一ディスク構成ファイルまたは複数ディスク構成ファイルを作成するには、次の手順に従ってください。

  1. テストするディスクを持つ SPARC 搭載システムを決定します。

  2. スーパーユーザーになります。

  3. 単一ディスク構成ファイルを作成するには、prtvtoc(1M) コマンドの出力をファイルに保存します。


    # prtvtoc /dev/rdsk/device_name >disk_config
    

    /dev/rdsk/device_name はシステムディスクのデバイス名です。device_namecwtxdys2 または cxdys2 の形式にしてください。disk_config は、ディスク構成ファイル名です。

  4. Solaris ソフトウェアを複数のディスクにインストールするテストを

    • 実行しない場合は、ここで作業は終了です。

    • 実行する場合は、各ディスク構成ファイルを結合し、その出力を新しいファイルに保存します。


      # cat disk_file1 disk_file2 >multi_disk_config
      

      新しいファイルは、複数ディスク構成ファイルになります。たとえば、次のように入力します。


      # cat 104_disk2 104_disk3 104_disk5 >multi_disk_test
      
  5. 前の手順で作成した複数のディスク構成ファイルにおいて、ディスクデバイス名のターゲット番号がそれぞれ

    • 固有な場合は、ここで作業は終了です。

    • 固有でない場合は、テキストエディタでファイルを開き、固有にします。

      たとえば、次に示すように、異なるディスクデバイス名について同じターゲット番号 (t0) がファイルに含まれているとします。

      * /dev/rdsk/c0t0d0s2 partition map
      ...
      * /dev/rdsk/c0t0d0s2 partition map

      この場合は次のように、2 番目のターゲット番号を t2 に設定します。

      * /dev/rdsk/c0t0d0s2 partition map
      ...
      * /dev/rdsk/c0t2d0s2 partition map

SPARC: 例

次の例では、104M バイトのディスクを持つ SPARC 搭載システムで、単一ディスク構成ファイル 104_test を作成します。

prtvtoc コマンドの出力を 104_test という単一ディスク構成ファイルに保存します。


# prtvtoc /dev/rdsk/c0t3d0s2 >104_test

104_test ファイルは、次のようになります。

* /dev/rdsk/c0t3d0s2 partition map
*
* Dimensions:
*     512 bytes/sector
*      72 sectors/track
*      14 tracks/cylinder
*    1008 sectors/cylinder
*    2038 cylinders*    2036 accessible cylinders
* Flags:
*   1: unmountable
*  10: read-only
*
*                          First     Sector    Last
* Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
       1      2    00          0     164304   164303   /
       2      5    00          0    2052288  2052287  
       3      0    00     164304     823536   987839   /disk2/b298
       5      0    00     987840     614880  1602719   /install/298/sparc/work
       7      0    00    1602720     449568  2052287   /space

これで SPARC システム用のディスク構成ファイルの作成が終了しました。ディスク構成ファイルを使用してプロファイルをテストする詳細は、「プロファイルのテスト」を参照してください。