Solaris 8 のインストール (上級編)

付録 A 問題発生時の解決方法

この章では、Solaris 8 ソフトウェアをインストールする際に発生する可能性のあるエラーメッセージと一般的な問題および解決方法を示します。まず、次のリストを使用して、インストールプロセスのどこで問題が発生したか確認してください。

ネットワークインストールの設定


Error: Unknown client "host_name"
 

問題 

解決方法 

add_install_client コマンドの host_name 引数は、ネームサービス内のホストでなければならない。

ホストの host_name を NIS または NIS+ のネームサービスに追加してください。その後 add_install_client コマンドを再実行してください。

システムのブート

エラーメッセージ


le0: No carrier - transceiver cable problem
 

問題 

解決方法 

このシステムはネットワークに接続されていない。 

Iネットワークに接続されていないシステムの場合は、このメッセージは無視してください。ネットワークに接続されているシステムの場合は、Ethernet がしっかり接続されているかどうか確認してください。 


The file just loaded does not appear to be executable
 

問題 

解決方法 

ブート用の適切な媒体が見つからない。 

インストールサーバーからネットワークを介して Solaris 8 をインストールするように正しく設定されているか確認します。たとえば、設定時のシステムのプラットフォームグループの指定が正しいか確認します。また、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2、Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2、および Solaris 8 LANGUAGES CD のイメージをコピーしなかった場合、インストールサーバー上の Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD がマウントされていて、アクセスできることを確認します。 


boot: cannot open /kernel/unix
 

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

ブートファイルの格納場所を /kernel/unix に変更したときに発生するエラー。Solaris 2.6 およびその互換バージョンでは、カーネルは /kernel/unix ではなく、/platform/arch/kernel/unix に置かれる。

PROM のブートファイルを " "(無指定)に設定変更します。 


Can't boot from file/device                                        
 

問題 

解決方法 

JumpStart または Solaris 8 対話式インストールプログラムが、システムの CD-ROM ドライブ中に Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD を見つけることができない。 

次の項目を確認してください。

  • CD-ROM ドライブが適切にインストールされているか、または CD-ROM ドライブの電源が入っているか

  • Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD が CD-ROM ドライブに挿入されているか


WARNING: clock gained xxx days -- CHECK AND RESET
DATE!
 

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

これは通知用メッセージです。 

メッセージは無視して、インストールを継続してください。 


Not a UFS filesystem
 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

Solaris 8 ソフトウェアをインストールしたとき (対話式またはカスタム JumpStart を使って)、デフォルトのブートドライブを選択しなかった。別のブートディスクを選択した場合、Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクを使用して、システムをブートしなければならない。 

Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクをそのシステムのブートディスクドライブ (通常は A:) に挿入します。 

一般的な問題

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

Solaris 8 ルートスライスは、ディスクの最初の 1024 シリンダ内になければならない。そうでないと、インストール後にシステムのブートが失敗する。

最初の fdisk パーティションが一次 DOS (PRI DOS) である場合、fdisk コマンドを使ってそこから領域を削除し、再びブートします。最初の fdisk パーティションが拡張 DOS (EXT DOS) または他のオペレーティングシステムである場合、fdisk コマンドを使ってそれを削除し、再びブートします。

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

メモリー増設用以外の PC カードを挿入すると、システムがハングまたはパニックを起こす。 

メモリー増設用以外の PC カードは、他のデバイスが使用している同じメモリーリソースを使用できません。これを修正するには、DOS のデバッガを使用して、デバイスのメモリー使用状況を調べます。次に、下記の手順に従って、手作業で PC カードデバイス用にメモリーリソースを予約します。 

  1. Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクを使用して、システムをブートします。

  2. 「デバイスタスク (Device Tasks)」メニューに移動します。

  3. 「デバイスの検査/編集 (Review/Edit Devices)」を選択します。

  4. 「デバイスの追加 (Add Device)」を選択します。

  5. 「デバイスの定義 (Define Device)」を選択します。

  6. EISA ID 命名規約に従った一意の名前 (たとえば、ITD4001) を入力して、「継続 (Continue)」を選択します。

  7. リソースのリストから「メモリーアドレス (Memory Address)」を選択して、「継続 (Continue)」を選択します。

  8. 予約するアドレスの範囲 (たとえば、CA800-CFFFF) を入力して、「継続 (Continue)」を選択します。

  9. 「デバイスタスク (Device Tasks)」メニューに戻って、「構成を保存 (Save Configuration)」を選択します。

  10. システムをリブートします。

 問題

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

事前ブート段階では、Solaris 8 Device Configuration Assistant プログラムが、システム上の IDE BIOS 一次ドライブを検出しなかった。 

  • 古いドライブを使用している場合、サポートされていないことがあります。『Solaris 8 ハードウェア互換リスト (Intel 版)』で確認してください。

  • リボンと電源ケーブルが正しく接続されているか確認します。ハードウェアのマニュアルで確認してください。

  • 1 台のドライブだけがコントローラに接続されている場合、ジャンパを設定して、そのドライブをマスタードライブとして指定します。一部のドライブでは、単一マスター用のジャンパ設定が、スレーブといっしょに動作するマスター用のジャンパ設定と異なる場合があります。未使用のコネクタがケーブルの終端にあるときに発生する信号障害を抑制するために、ケーブルの終端にあるコネクタにドライブを接続します。

  • 2 台のドライブがコントローラに接続されている場合、1 台目のドライブをマスター (またはスレーブといっしょに動作するマスター) としてジャンパ設定して、2 台目のドライブをスレーブとしてジャンパ設定します。

  • 1 台目のドライブがハードディスクで、2 台目のドライブが CD-ROM ドライブの場合、ジャンパを設定して、そのドライブをスレーブドライブとして指定します。ドライブがケーブルのどのドライブコネクタに接続されていてもかまいません。

  • 1 つのコントローラと 2 台のドライブの組み合わせで問題が残る場合、1 台ずつドライブを接続して、各ドライブが動作していることを確認します。ドライブをマスターまたは単一マスターとしてジャンパ設定して、IDE リボンケーブルの終端にあるドライブコネクタを使用してドライブを接続します。各ドライブが動作することを確認して、次にドライブをもう一度マスターとスレーブの構成にジャンパ設定します。

  • ドライブがディスクドライブの場合、BIOS 設定画面を使用して、ドライブタイプ (シリンダ、ヘッド、セクターの数を示す) が正しく構成されていることを確認します。一部の BIOS ソフトウェアは、ドライブタイプを自動的に検出する機能を持っています。

  • ドライブが CD-ROM ドライブの場合、BIOS 設定画面を使用して、ドライブタイプを CD-ROM ドライブとして構成します (BIOS ソフトウェアがこの機能を持っている場合のみ)。

  • MS-DOS がドライブを認識しない場合、ハードウェアまたは BIOS 構成の問題が考えられます。ほとんどのシステムでは、MS-DOS CD-ROM ドライバがインストールされている場合、IDE の CD-ROM ドライブは MS-DOS でしか認識されません。

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

事前ブートの段階で、Solaris 8 Device Configuration Assistant プログラムがシステム上の IDE または CD-ROM ドライブを見つけることができない。 

  • ディスクが BIOS で無効にされている場合は、Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクを使用して、ハードディスクからブートします。

  • システムがディスクを持っていない場合は、ディスクレスクライアントにします。

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

システムがプロンプトを出す前にハングする。 

Solaris 8 ハードウェア互換リスト (Intel 版)』を参照してください。

ネットワーク上のシステムのブート

エラーメッセージ


WARNING: getfile:
RPC failed: error 5 (RPC Timed out).
 

問題 

解決方法 

インストールクライアントのブート要求に対して、ネットワーク上の複数のサーバーが応答したときに発生するエラー。インストールクライアントの接続先のブートサーバーが間違っているため、インストールは停止する。考えられる原因は次の通り。 

 

原因 1: /etc/bootparams ファイルに、このインストールクライアントが登録されているサーバーが複数存在する。

原因 1 の対処方法: ネットワーク上の複数のサーバーの /etc/bootparams ファイルにインストールクライアントが登録されていないか調べます。登録されている場合は、インストールクライアントに使用させたいインストールサーバーまたはブートサーバー以外のサーバーの /etc/bootparams ファイルから登録を削除します。

原因 2: このインストールクライアントが、複数の /tftpboot または /rplboot ディレクトリに登録されている。

原因 2 の対処方法: インストールクライアントが、複数の /tftpboot または /rplboot ディレクトリに登録されていないか調べます。登録されている場合は、インストールクライアントに使用させたいインストールサーバーまたはブートサーバー以外のサーバーの /tftpboot または /rplboot ディレクトリから登録を削除します。

原因 3: サーバーの /etc/bootparams ファイルにこのインストールクライアントのエントリがあり、また別の /etc/bootparams ファイルに、全システムのプロファイルサーバーへのアクセスを可能にする登録がある。後者の登録は、次のようになっている。

* install_config=profile_server:path

このエラーは、NIS または NIS+ bootparams テーブルに、このような行が存在していても発生する。

原因 3 の対処方法: ネームサービスの bootparams マップまたはテーブルに * install_config= などのワイルドカードを使った登録がある場合は、その登録を削除し、削除したのと同じ行をブートサーバーの /etc/bootparams ファイルに追加します。


No network boot server. Unable to install the system.
 See installation instructions.
 

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

このエラーは、ネットワーク上でインストールしようとしているシステムで発生する。このシステムは、適切に設定されていない。 

ネットワーク上でインストールするようにシステムを設定していることを確認します。詳細は、「ネットワーク上でインストールするためのシステムの設定」 を参照してください。


prom_panic: Could not mount filesystem
 

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

ネットワークを介して Solaris 8 のインストールを行なっているときに、ブートソフトウェアが Solaris 8 の CD イメージ (Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD またはインストールサーバー上にある Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD イメージのコピー) を見つけることができない。 

インストール用のソフトウェアがマウントされ共有されるように設定してあることを確認します。 

インストールサーバーの CD-ROM ドライブから Solaris 8 をインストールしている場合、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD が CD-ROM ドライブに挿入されてマウントされていて、/etc/dfs/dfstab ファイルで共有されるように設定してあることを確認します。インストールサーバーのディスク上にある Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD イメージのコピーからインストールしている場合、そのコピーへのディレクトリパスが /etc/dfs/dfstab ファイルで共有されていることを確認します。


Timeout waiting for ARP/RARP packet...
 

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

クライアントはネットワークを介してブートしようとしているが、認識してくれるシステムを見つけることができない。 

システムのホスト名が NIS または NIS+ のネームサービスに登録されていることを確認します。また、ブートサーバーの /etc/nsswitch.conf ファイル内の bootparams の検索順序を確認します。

たとえば、/etc/nsswitch.conf ファイル内にある次の行は、JumpStart または Solaris 8 対話式インストールプログラムが最初に NIS マップから bootparams 情報を探すことを示しています。ここで見つからなかった場合、JumpStart または Solaris 8 対話式インストールプログラムはブートサーバーの /etc/bootparams ファイルを調べます。

bootparams: nis files


ip: joining multicasts failed on tr0 - will use link layer broadcasts for multicast
 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

トークンリングカードを使用してシステムをブートすると、このエラーメッセージが表示される。Ethernet のマルチキャストとトークンリングのマルチキャストの動作は異なる。ドライバはこのエラーメッセージを返して、マルチキャストアドレスが無効なことを知らせる。

このエラーメッセージは無視してください。マルチキャストがうまく動作しなければ、IP は代わりにレイヤーブロードキャストを使用し、インストールは失敗しません。 


Requesting Internet address for Ethernet_Address
 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

クライアントはネットワークを介してブートしようとしているが、認識してくれるシステムを見つけることができない。 

システムのホスト名が NIS または NIS+ のネームサービスに登録されているのに、システムがこのエラーメッセージを表示し続ける場合は、リブートしてください。 


RPC: Timed out
No bootparams (whoami) server responding; still trying...
 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

クライアントはネットワークを介してブートしようとしているが、インストールサーバー上の /etc/bootparams ファイルにエントリを持つシステムを見つけることができない。

インストールサーバー上で add_install_client を実行します。これにより /etc/bootparams ファイルに適切なエントリが追加され、クライアントはネットワークを介してブートできます。


Still trying to find a RPL server...
 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

システムはネットワークを介してブートしようとしているが、サーバーではこのシステムをブートするように設定されていない。 

インストールサーバー上で、インストールするシステム用に add_install_client を実行します。add_install_client コマンドは、必要なネットワークブートプログラムを含む /rplboot ディレクトリを設定します。

一般的な問題

問題 

解決方法 

システムはネットワークを介してブートされるが、指定したインストールサーバー以外のシステムからブートされる。

ネームサーバー上で、インストール中のシステムに対する /etc/bootparams エントリを更新します。このエントリは、次の構文に従う必要があります。

install_system root=boot_server:path install=install_server:path

また、サブネット中で bootparams ファイルに対するインストールクライアントの登録を 1 つだけにします。

問題 

解決方法 

SPARC 搭載システムのみ。 

インストールサーバーを設定して、ネットワークを介して Solaris 8 をインストールするようにシステムを構成しても、システムをブートできない。 

tftpd デーモンがインストールサーバーで実行されていることを確認します。次のコマンドを入力して Return キーを押します。


# ps -ef | grep tftpd

このコマンドを入力しても tftpd デーモンが実行されていることを示す行が表示されない場合は、/etc/inetd.conf ファイルを編集して、次に示す行からコメント文字 (#) を削除します。

# tftp dgram udp
wait root /usr/sbin/in.tftpd
in.tftpd -s /tftpboot

この変更を行なったあと、システムをリブートしてください。 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

ネットワークを介してインストールするため、インストールサーバーを設定してシステムを構成しても、システムをブートできない。 

tftpd デーモンがインストールサーバーで実行されていることを確認します。次のコマンドを入力して Return キーを押します。


# ps -ef | grep rpld

このコマンドを入力しても、rpld デーモンが実行されていることを示す行が表示されない場合は、次のコマンドを実行します。

 


# /usr/sbin/rpld

この変更を行なったあと、システムをリブートしてください。 

Solaris 8 のインストール (初期インストール)


/cdrom/Solaris_2.x/SUNWxxxx/reloc.cpio: Broken pipe

問題 

解決方法 

バグ ID: 1212370 

このエラーメッセージはインストールには影響しない。 

このメッセージは無視して、インストールを続けてください。 


WARNING: CHANGE DEFAULT BOOT DEVICE

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ 

システムの BIOS に設定されているデフォルトブートデバイスが、ブート時に Solaris 8 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) Intel Platform Edition フロッピーディスクを必要とするように設定されている可能性がある。 

これは参考情報です。 

インストールを続けます。必要なら、Solaris ソフトウェアをインストールした後に、BIOS に設定されているシステムのデフォルトブートデバイスを、Solaris 8 Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) Intel Platform Edition フロッピーディスクを使わなくてもブートできるように変更します。 

問題 

解決方法 

IA 搭載システムのみ。 

IDE ディスクドライブは、Solaris ソフトウェアがサポートする他のドライブのように、不良ブロックを自動的に無効にしません。IDE ディスク上に Solaris 8 をインストールする前に、ディスクの検査を行なってください。

IDE ディスクの検査を行うには、次の手順に従います。 

  1. 「IA: Solaris 8 対話式インストールプログラムによるインストールまたはアップグレード」の説明に従って、Solaris 8 対話式インストールプログラムを起動します。この対話式インストールプログラムは、グラフィックスモニターであるかどうかによって、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) か、キャラクタユーザーインタフェース (CUI) のどちらかを起動します。

  2. GUI または CUI プログラムが起動したら、最初の 2、3 の画面で情報を入力し、「継続 (Continue)」オプションを選択します。

  3. 「Solaris 8 対話式インストール (Solaris Interactive Installation)」画面が表示されたら、「終了 (Exit)」オプションを選択して、インストールを終了します。

  4. GUI インストールプログラムを使用している場合は、この後の手順のためにコマンドツールウィンドウを開きます。

    また、CUI インストールプログラムを使用している場合は、システムのシェルを使用します。

  5. format と入力して、format プログラムを起動します。

  6. ディスク面の検査をする IDE ディスクドライブを指定します。

IDE ドライブはターゲット番号を含みません。IDE ドライブ名は cxdy 形式です。cx はコントローラ番号、dy はデバイス番号です。

 

  1. format> プロンプトで、fdisk と入力します。fdisk プログラムを使用して、ディスク上に Solaris パーティションを作成します (Solaris fdisk パーティションがすでに存在する場合は、そのまま残しておいてください)。

  2. format> プロンプトで、analyze と入力します。

  3. analyze> プロンプトで、config と入力します。ディスク検査の現在の設定が表示されます。設定を変更するには、setup と入力します。

  4. analyze> プロンプトで、実行する検査内容によって readwritecompare のいずれかを入力します。format が不良ブロックを発見すると、それらの再マッピングを実行します。

  5. analyze> プロンプトで、quit と入力します。

  6. 再マップするブロックを指定する場合は、

    format> プロンプトで repair と入力します。

  7. quit と入力して、format プログラムを終了します。

  8. GUI インストールを再開するには、ワークスペースメニューから「インストールの再起動 (Restart Install)」を選択し、CUI インストールを再開するには、suninstall と入力します。

Solaris 8 のインストール (アップグレード)

エラーメッセージ


No upgradeable disks

問題 

対処方法 

バグ ID: 1191792 

/etc/vfstab ファイルのスワップエントリが原因でアップグレードに失敗した。

/etc/vfstab ファイルの以下の行をコメントにしてください。

  • アップグレードしないディスク上のスワップファイルとスライスの指定行

  • 存在しないスワップファイルの指定行

  • 使用していないスワップスライスの指定行

一般的な問題

問題 

解決方法 

Solaris 8 対話式インストールプログラムが、メタデバイスをシステムにマウントできないため、アップグレードに失敗する。 

メタデバイスは自動的にアップグレードできません。詳細は、『Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス』の「Solaris のアップグレード」を参照してください。

問題 

解決方法 

バグ ID: 1170953 

システム上にアップグレード可能なバージョンの Solaris ソフトウェアが存在するにもかかわらず、アップグレードオプションが提供されない。原因としては、以下が考えられる。 

この問題の原因には、次のものが考えられる。 

 

原因 1: /var/sadm ディレクトリがシンボリックリンクであるか、別のファイルシステムからマウントされたディレクトリである。

原因 1 の対処方法: /var/sadm ディレクトリをルート (/) または /var ファイルシステムに移動します。

原因 2: /var/sadm/softinfo/INST_RELEASE ファイルが存在しない。

原因 2 の対処方法: 以下の形式で INST_RELEASE ファイルを作成します。

OS=Solaris
VERSION=2.x 
REV=0

x は、システム上の Solaris ソフトウェアのバージョン番号です。

問題 

解決方法 

電源の切断やネットワークの接続障害など、ユーザーの管理の及ばない理由によって、アップグレードオプションによるインストールが失敗し、システムがソフトブート不可能な状態になることがある。

  1. システムを Solaris 8 INSTALLATION CD と Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD またはネットワーク上からリブートします。

  2. インストール用のアップグレードオプションを選択します。

Solaris 8 対話式インストールプログラムは、システムが部分的にアップグレードされているか判断し、アップグレードを継続します。 

問題 

解決方法 

Solaris インストールプログラムがファイルシステムをマウントできないため、アップグレードに失敗する。アップグレード中、インストールプログラムは、システムの /etc/vfstab ファイルにリストされているすべてのファイルシステムを、アップグレードしようとしているルートファイルシステムにマウントしようとする。インストールプログラムがファイルシステムをマウントできない場合、失敗して終了する。

システムの /etc/vfstab ファイル内のすべてのファイルシステムがマウントできることを確認します。/etc/vfstab ファイル内のマウントできない、あるいは問題の原因になっている可能性があるファイルシステムは、すべてコメントにします。このため、Solaris 8 対話式インストールプログラムはアップグレード中、コメントにしたファイルシステムをマウントしません。

アップグレードされるソフトウェアを含む、システムベースのファイルシステム (たとえば /usr) はコメントにできません。

問題 

解決方法 

アップグレードするための十分な領域がシステムにない。次の原因を確認して、自動レイアウトを使用して領域を再配置しなくても、この問題を修正できるか調べてください。

 

原因 1: オートマウントはアップグレード中は有効ではないため、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、オートマウントされていないファイルシステムに向けてシンボリックリンクされたパッケージのディレクトリやファイルをインストールしようとする。シンボリックリンクが上書きされると、ディスク容量が十分ではないために、アップグレードは失敗する。 

通常、/var/mail/var/news ディレクトリは、オートマウントされたファイルシステムにあり、アップグレードの影響を受けません。

原因 1 の対処方法: アップグレード中、「ソフトウェアのカスタマイズ (Customize Software)」画面を利用して、オートマウントされるファイルシステムにファイルまたはディレクトリを作成するソフトウェアパッケージを削除します。これにより、Solaris インストールプログラムは、シンボリックリンクをパッケージのファイルまたはディレクトリで上書きしません。 

原因 2: アップグレードしているソフトウェアグループに新しいソフトウェアが追加されたか、既存のソフトウェアのサイズが増えた。アップグレード中、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、以前システムにインストールしたソフトウェアグループの一部であるかぎり、どのような新しいソフトウェアでもインストールする。そして、システム上の既存のパッケージもアップグレードする。 

原因 2 の対処方法: アップグレード中、「ソフトウェアのカスタマイズ (Customize Software)」画面を利用して、多くの領域を必要とするソフトウェアパッケージを削除します。特に、Solaris リリースに追加されているものの、システムに不要なパッケージを調べます。 

問題 

解決方法 

アップグレードの間、パッケージに関するメッセージが表示される (SUNWolrteSUNWoldcvSUNWoldteSUNWolaud を含む)。

メッセージの例 

Doing pkgadd of SUNWolrte to /

このメッセージは、すでにインストールされているパッケージと同じアーキテクチャとバージョンをインストールしようとしていることを示します。 

Installation of SUNWolrte was successful...

操作は必要ありません。このメッセージは、情報を伝えるだけのものです。