Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

TMPFS

tmpfs:tmpfs_maxkmem

説明

TMPFS が自身のデータ構造体 (tmpnode と ディレクトリエントリ) に使用できるカーネルメモリーの最大量

データ型

符号なし long

デフォルト

1 ページまたは物理メモリーの 4% (どちらか大きい方)。

範囲

1 ページのバイト数 (UltraSPARCTM システムの場合は 8192、その他のシステムの場合は 4096) から、TMPFS が最初に使用されたときに存在するカーネルメモリーの 25%

単位

バイト

動的か

はい

検査

なし

どのような場合に変更するか

次のメッセージがコンソールやメッセージファイルに出力される場合には、値を増やします。


tmp_memalloc: tmpfs over memory limit

TMPFS のデータ構造体に使用されている現在のメモリー量は、tmp_kmemspace フィールドに保持されています。これは、カーネルデバッガで調べることができます。

コミットレベル

変更の可能性あり

前のリリースからの変更

詳細は、tmpfs:tmpfs_maxkmemを参照してください。

tmpfs:tmpfs_minfree

説明

TMPFS がシステムの他の部分のために保持するスワップ空間の最小量

データ型

符号付き long

デフォルト

256

範囲

0 からスワップ空間サイズの最大値

単位

ページ

動的か

はい

検査

なし

どのような場合に変更するか

TMPFS が大量に使用されるシステムで適度なスワップ空間を維持するために、この値を増やすことができます。次のメッセージがコンソールやシステムメッセージファイルに出力された場合は、使用量がこの限度に達したことを示しています。

fs-name: File system full, swap space limit exceeded



コミットレベル

変更の可能性あり

前のリリースからの変更

詳細は、tmpfs:tmpfs_minfreeを参照してください。