Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

TCP/IP パラメータのチューニングの概要

この章で述べるすべてのチューニング可能パラメータは、次の 2 つのパラメータを除き ndd コマンドで設定できます。次の 2 つのパラメータは、/etc/system ファイルでのみ設定できます。

ndd コマンドで TCP/IP パラメータを設定する場合は、次の構文を使用します。


# ndd -set driver parameter

たとえば、次の ndd コマンドでは IP 転送を無効にします。


# ndd -set /dev/ip ip_forwarding 0

詳細は、ndd(1M) のマニュアルページを参照してください。

システムのリブート後も TCP/IP パラメータの設定を有効にするには、適切な ndd コマンドをシステム起動スクリプトに指定します。ndd コマンドを含むシステム起動スクリプトの作成には、次のガイドラインを使用してください。

起動スクリプトの作成方法についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「実行制御スクリプト」を参照してください。

TCP/IP パラメータの検査

この節で記述する TCP/IP パラメータのうち、前述の /etc/system ファイルでのみ設定できる 2 つのパラメータの検査については、tcp_conn_hash_sizeipc_tcp_conn_hash_sizeの「検査」の項を参照してください。その他のパラメータについては、各パラメータについての説明中の「範囲」の項で述べる範囲に入っているかどうかが検査されます。

Internet Request for Comments (RFC)

インターネットのプロトコルと標準の仕様は、RFC 文書に記述されています。RFC のコピーは、sri-nic.arpa マシンから 匿名 ftp を使用して入手できます。このサイトの rfc-index.txt ファイル中で RFC のトピックを探してください。