Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

機能が削除されたパラメータ

この節では、機能はすでに削除されているが、互換性の理由でまだ残されているパラメータについて記述します。これらのパラメータを設定しても無視されます。

ページング関連のチューニング可能パラメータ

tune_t_gpgslo

説明

廃止。変数は互換性の理由で残されています。

tune_t_minasmem

説明

廃止。変数は互換性の理由で残されています。

System V メッセージパラメータ

msgsys:msginfo_msgssz

説明

システムがメッセージバッファ用の空間の制御に使用する断片のサイズを指定します。Solaris 8 リリースから廃止されています。

データ型

符号付き整数

デフォルト

40

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ。msginfo 構造体の msgtql フィールドにロードされます。

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーからの推奨がある場合に変更します。

コミットレベル

廃止または互換性がなくなる可能性あり

msgsys:msginfo_msgmap

説明

システムがサポートするメッセージの数。Solaris 8 リリースから廃止されています。

データ型

符号付き整数

デフォルト

100

範囲

0 から MAXINT

動的か

いいえ

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーからの推奨がある場合に変更します。

コミットレベル

廃止または互換性がなくなる可能性あり

msgsys:msginfo_msgseg

説明

使用可能なメッセージメモリーのプールとしてシステムが使用する msginfo_msgssz セグメントの数。メッセージに使用できる合計のメモリーは msginfo_msgseg * msginfo_msgssz です。Solaris 8 リリースで廃止されています。

データ型

符号付き short

デフォルト

1024

範囲

0 から 32,767

動的か

いいえ

検査

メッセージやキューのために作成されるデータ構造体が最大数存在する場合に消費される空間と、モジュールがロードされるときの使用可能なカーネルメモリーの 25% を比較します。使用される空間があまりに大きいと、メッセージキューモジュールはロードを拒否し、この機能は利用できません。この計算には、メッセージに消費される空間も含まれます。この状態は、モジュールが最初にロードされるときだけ起こります。

どのような場合に変更するか

デフォルト値では不十分な場合。一般には、ソフトウェアベンダーからの推奨がある場合に変更します。

コミットレベル

廃止または互換性がなくなる可能性あり

System V セマフォのパラメータ

semsys:seminfo_semmap

廃止。変数は互換性の理由でカーネルに残されていますが、使用されません。

semsys:seminfo_semusz

廃止。値を入力しても無視されます。

NFS モジュールのパラメータ

nfs:nfs_32_time_ok

Solaris 8 リリースで廃止されています。

nfs:nfs_acl_cache

Solaris 2.6 リリースで廃止されています。