Solaris DHCP の管理

DHCP サーバーの構成と構成解除 (dhcpconfig コマンド)

この節では、dhcpconfig とコマンド行オプションを使用して、DHCP サーバーまたは BOOTP リレーエージェントを構成または構成解除する手順について説明します。

DHCP サーバーを構成する方法 (dhcpconfig -D)

  1. DHCP サーバーとして使用したいシステムを選択します。

    サーバーの構成前に必要な選択のガイドラインに従います。

  2. データ、リースポリシー、ルーター情報について決定ます。

    サーバーの構成前に必要な選択のガイドラインに従います。

  3. スーパーユーザーまたは DHCP 管理プロファイルに割り当てられたユーザーになります。

  4. 次のでコマンドを入力します。


    #/usr/sbin/dhcpconfig -D -r datastore -p location
    

    datastore には、SUNWfilesSUNWbinfiles、または SUNWnisplus の 1 つを指定します。

    location には、(データストアによって異なる) DHCP データを保存したい場所を指定します。 SUNWfiles および SUNWbinfiles の場合、UNIX の絶対パス名にする必要があります。 SUNWnisplus の場合、完全指定の NIS+ ディレクトリにする必要があります。

    dhcpconfig ユーティリティは、サーバーマシンのシステムファイルとネットワークファイルを使用して、DHCP サーバーを構成するために使用する値を決定します。デフォルトの値を変更できる dhcpconfig コマンドのその他のオプションについては、dhcpconfig のマニュアルページを参照してください。

  5. 1 つまたは複数のネットワークを DHCP サービスに追加します。

    ネットワークを追加する手順については、DHCP ネットワークを追加する方法 (dhcpconfig)を参照してください。

BOOTP リレーエージェントを構成する方法 (dhcpconfig -R )

  1. BOOTP リレーエージェントとして使用したいシステムを選択します。

    サーバーの構成前に必要な選択のガイドラインに従います。

  2. スーパーユーザーまたは DHCP 管理プロファイルに割り当てられたユーザーになります。

  3. 次のコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/dhcpconfig -R addresses
    

    addresses には、要求を転送したい DHCP サーバーの IP アドレス (コンマで区切られたリスト) を指定します。

DHCP サーバーまたは BOOTP リレーエージェントを構成解除する方法 (dhcpconfig -U)

  1. スーパーユーザーまたは DHCP 管理プロファイルに割り当てられたユーザーになります。

  2. DHCP サーバーまたは BOOTP リレーエージェントとして動作させるシステム上で、次のコマンドを入力します。


    # /usr/sbin/dhcpconfig -U 
    

    サーバーが共有データ (NIS+ 経由で共有されるデータ、またはNFS 経由で共有されるテキストファイル) を使用しない場合、-x オプションも使用すると、dhcptab とネットワークテーブルを削除できます。サーバーが共有データを使用する場合、-x オプションは使用しないでください。-h オプションを使用すると、ホスト名をホストテーブルから削除できます。 dhcpconfig のオプションの詳細については、dhcpconfig のマニュアルページを参照してください。

    データの削除については、構成解除したサーバー上の DHCP データを参照してください。