DHCP サービスで使用する IP アドレスのホスト名を DHCP サーバーが生成するようにすると、DHCP サーバーがこれらのホスト名を NIS+、/etc/inet/hosts、または DNS ネームサービスに登録できます。 ホスト名の登録を NIS で行うことはできません。NIS には、NIS マップの更新や伝達をプログラムで行うためのプロトコルが備わっていないからです。
DNS サーバーと DHCP サーバーが同じシステムで動作している場合のみ、DHCP サーバーは、生成したホスト名を DNS に登録することができます。
DHCP クライアントがそのホスト名を指定し、DHCP サーバーが動的な更新をすることができるように DNS サーバーが構成されている場合には、DNS サーバーと DHCP サーバーが異なるシステムで動作していても、DHCP サーバーがクライアントに代わって DNS を更新することができます。この機能の使用方法については、DHCP サーバーによる動的 DNS 更新の有効化 を参照してください。
次の表は、DHCP クライアントシステムのホスト名の登録についてネームサービスごとに示したものです。
表 1–5 ネームサービスへのクライアントホスト名の登録
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ホスト名を登録する人またはもの |
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ネームサービス |
DHCP が生成したホスト名 |
DHCP クライアントが指定したホスト名 |
NIS |
NIS 管理者 |
NIS 管理者 |
NIS+ |
DHCP ツール |
DHCP ツール |
/etc/inet/hosts |
DHCP ツール |
DHCP ツール |
DNS |
DHCP ツール (DNS サーバーが DHCP サーバーと同じシステムで動作している場合) DNS 管理者 (DNS サーバーが異なるシステムで動作している場合) |
DHCP サーバー (動的 DNS 更新が可能に構成されている場合) DNS 管理者 (DHCP サーバーがそのように構成されていない場合) |
Solaris DHCP クライアントは、DHCP 要求に特定のホスト名を指定できます。ただし、DHCP クライアントがそのように構成されている必要があります。構成方法については、特定のホスト名に応答するように Solaris クライアントを有効にする方法を参照してください。Solaris 以外のクライアントでこの機能がサポートされているかどうかについては、それぞれのマニュアルを参照してください。