リンカーとライブラリ

監査インタフェースの制限

la_pltexit() 系列の使用にはいくつかの制限があります。これらの制限は、呼び出し側と呼び出し先の間で余分なスタックフレームを挿入して、la_pltexit() 戻り値を獲得する方法を提供するための必要から生じたものです。la_pltenter() ルーチンだけを呼び出す場合には、妨害となるスタックを整理してから宛先関数に制御を譲渡できるため、上記は問題になりません。

これらの制限が原因で、la_pltexit() は、上記の制限を改善するために今後のリリースで変更される可能性がある、実験的インタフェースとみなされます。問題がある場合には、la_pltexit() ルーチンを避けるようにしてください。

スタックを直接検査する関数

スタックを直接検査するか、またはその状態について仮定をたてる少数の関数があります。これらの関数の例としては、setjmp(3C) ファミリ、vfork(2)、および構造へのポインタではなく構造を返す関数があります。これらの関数は、la_pltexit() をサポートするために作成される余分なスタックによって調整されます。

実行時リンカーは、このタイプの関数を検出できないため、監査ライブラリの作成元が、このようなルーチンの la_pltexit() を無効にする必要があります。