Solaris DHCP サービス開発ガイド

フレームワーク構成層

libdhcpsvc.so で実装される関数がアプリケーション/サービス層に使用され、次のことが行われます。

/etc/inet/dhcpsvc.conf には、パブリックモジュールの開発者に関連する次のキーワードを含む、DHCP サービスの構成パラメータが多数含まれています。

RESOURCE

ロードするパブリックモジュール。RESOURCE の値がパブリックモジュールの名前にマッチします。たとえば、RESOURCE=SUNWfiles は、パブリックモジュールが ds_SUNWfiles.so であることを表しています。パブリックモジュールの名前付けの規則は、パブリックモジュールとデータ格納コンテナの名前付けに記載されています。

PATH

パブリックモジュールがエクスポートするデータサービス内の DHCP コンテナの位置。PATH の値はそのデータサービス固有のものです。たとえば、SUNWfiles リソースの PATH には UNIX のパス名が割り当てられます。

RESOURCE_CONFIG

パブリックモジュール固有の構成情報。このオプション (省略可能) のキーワードは、ユーザーからの認証など、データサービスで構成情報を必要とするときに使用できます。このキーワードを使用する場合には、このキーワードの値を設定するための情報をユーザーに要求するパブリックモジュール管理ビーンを提供する必要があります。データサービス構成ツールと DHCP 管理ツールを参照してください。さらに、このモジュールでは、モジュールのロード時にこのキーワードの値を受け取るための configure() 関数をエクスポートする必要があります。詳細は、configure()を参照してください。

フレームワーク構成層も、ファイルシステムベースのコンテナへのアクセスの同期化に記述されているように、オプションの API 同期サービスをサービスプロバイダ層に提供します。