SunVTS 4.4 テストリファレンスマニュアル

第 27 章 IEEE 1394 カメラテスト (fwcamtest)

fwcamtestは、IEEE 1394 デジタルカメラの vid モード、フレームレート、受信フレームなどの、パラメタおよび表示機能をテストします。このテストは現在、LG PC-10 カメラに対応しています。


注 -

どの Sun BladeTM システムにおいても、fwcamtestvmemtest を同時に実行しないでください。テストが失敗する原因となります。



注 -

fwcamtest を実行している間は、SunForumTM (または dcam0 デバイスを使用するすべてのアプリケーション) を起動しないでください。テストが失敗する原因となります。


fwcamtest のテスト仕様

ウィンドウ環境の起動

fwcamtest を実行するシステムは、あらかじめ CDE や OpenWindows といったウィンドウ環境で動作している必要があります。システムにウィンドウ環境がない場合やログインウィンドウしか表示できない場合は、テスト結果を表示できません。


注 -

表示テストを実行するには、使用中のウィンドウシステムが 24 ビットデプスで動作している必要があります。この設定を変更する場合の手順を以下に示します。


CDE で作業している場合は、/user/dt/config/Xservers ファイル、または /etc/dt/config/Xservers ファイルを編集することによって、システムを 24 ビットデプスに変更できます。/user/dt/config/Xservers ファイルは /etc/dt/config/Xservers ファイルに優先します。適切なファイルを編集し、以下の行を追加します。


:0   Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 

-nobanner -dev /dev/fbs/ffb0 defdepth 24 defclass TrueColor

OpenWindows で作業している場合は、シェルプロンプトで以下を入力して、OpenWindows を起動します。


% openwin -dev /dev/fbs/ffb0 defdepth 24

遠隔接続を通じてのテスト

遠隔接続 (telnet セッションなど) を通じて fwcamtest を実行した場合、DISPLAY 変数が適切に設定されていないと、非常に多くの警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージはログに記録され、その結果ログファイルがいっぱいになる可能性があります。これを防ぐため、SunVTS を起動し fwcamtest を実行する前に、ローカルホストに対して DISPLAY 変数を設定し、ローカルホスト上で xhost 遠隔ホスト を実行してください。

fwcamtest のサブテスト

fwcamtest には、以下の 3 つのサブテストがあります。

fwcamtest のオプション

ダイアログボックスを表示するには、システムマップにあるテスト名を右クリックし、Test Parameter Options を選択します。システムマップにこのテスト名が表示されない場合は、用意されたグループを展開する必要があります。展開しても表示されない場合は、このテストに合ったデバイスがシステムに含まれていない可能性があります。詳細は、『SunVTS 4.4 ユーザーマニュアル』を参照してください。

図 27-1 fwcamtest のテストパラメタオプションダイアログボックス

Graphic

表 27-1 fwcamtest のオプション

オプション 

説明 

DcamParamTest 

パラメタサブテストを有効または無効にします。 

FrameRevTest 

フレーム受信サブテストを有効または無効にします。 

DisplayTest 

表示サブテストを有効または無効にします。 

Video Length 

画面表示の持続時間を秒数で指定します。 

fwcamtest のテストモード

表 27-2 fwcamtest のテストモード

テストモード 

サポート 

説明 

接続テスト 

× 

サポートされていません。 

機能テスト 

(オフライン) 

○ 

すべてのテストを実行できます。 

fwcamtest のコマンド行構文

/opt/SUNWvts/bin/fwcamtest 標準引数 -o dev=dcam0, dcamparam=E(nable)|D(isable),framercv=E|D,display=E|D, T=

表 27-3 fwcamtest のコマンド行構文

引数 

説明 

dev=dcam0

テストをするデバイス名を指定します。 

dcamparam=E(nable)|D(isable)

パラメタサブテストを有効または無効にします。 

framercv=E|D

フレーム受信サブテストを有効または無効にします。 

display=E|D

表示サブテストを有効または無効にします。 

T=

表示時間を秒数で指定します。 


注 -

64 ビットのテストは、sparcv9 サブディレクトリに格納されています (/opt/SUNWvts/bin/sparcv9/ テスト名)。このディレクトリにテストが存在しない場合は、32 ビットのテストとしてだけ実行することができます。詳細は、「32 ビットテストと 64 ビットテスト」を参照してください。