SunVTS 4.4 ユーザーマニュアル

SunVTS カーネルとインタフェースの単独起動

sunvts コマンドは、構成に従った SunVTS カーネルおよびユーザーインタフェースの両方を起動します。これに対して、SunVTS カーネルだけを起動したり、特定のユーザーインタフェースだけを指定したりするコマンドがあります。

SunVTS カーネル (vtsk) を起動する
  1. vtsk コマンドは、SunVTS カーネルを起動します。コマンド行オプション (表 3-3 を参照) を使用して、このコマンドの動作を制御することができます。

    • 32 ビット Solaris 環境で動作するシステムの場合は、次のコマンドを使用します。


      # /opt/SUNWvts/bin/vtsk
      

    • 64 ビット Solaris 環境で動作するシステムの場合は、次のコマンドを使用します。


      # /opt/SUNWvts/bin/sparcv9/vtsk
      

    vtsk のコマンド行構文とオプションは、以下のとおりです。

    表 3-3 vtsk のコマンド行構文とオプション

    /opt/SUNWvts/bin/vtsk [-epqsv] [-o オプションファイル名] [-f ログファイルディレクトリ名]

    引数 

    説明 

    -e

    接続用アクセス権の確認機能を無効にします。 

    -p

    SunVTS カーネルを起動します。ただし、テストシステムのデバイスの状態は調査しません。 

    -q

    テストが終了したときに SunVTS カーネルとユーザーインタフェースの両方を自動的に終了します。 

    -s

    選択したグループのテストを自動的に開始します。このフラグを指定するときは、-o オプションファイル名 フラグを指定する必要があります。

    -v

    SunVTS カーネルからの SunVTS のバージョン情報のみを表示します。vtsk オプションは、vtsk デーモンを起動しません。

    -o オプションファイル名

    オプションファイルから読み取ったテストオプションを使用して、SunVTS カーネルを起動します。指定したオプションファイルは、ユーザーインタフェースによって /var/opt/SUNWvts/options ディレクトリに保存されます。

    -f ログファイルのディレクトリ名

    デフォルトの /var/opt/SUNWvts/logs 以外の代替ログファイルディレクトリ名を指定します。

特定の SunVTS ユーザーインタフェースを起動する

ほとんどの場合は、sunvts コマンドを使用すると、適切な SunVTS ユーザーインタフェースが起動されます。

  1. SunVTS カーネルを起動せずに特定のユーザーインタフェースだけを起動する場合は、以下のいずれかのコマンドを使用します。

    • CDE インタフェースを起動する場合。


      # /opt/SUNWvts/bin/vtsui
      

    • OPEN LOOK インタフェースを起動する場合。


      # /opt/SUNWvts/bin/vtsui.ol
      

    • TTY インタフェースを起動する場合。


      # /opt/SUNWvts/bin/vtstty
      

    いずれの場合も、起動されたユーザーインタフェースは SunVTS カーネルへの接続を試みます。