ce デバイスは、enable_ipg0 というプログラム可能なモードをサポートしています。
enable_ipg0 が設定された (デフォルト) パケットをドライバが受信すると、そのパケットを送信する前に追加の遅延時間を付加します。ipg0 パラメタで設定されるこの遅延時間は、ipg1 パラメタと ipg2 パラメタで設定される遅延に追加されます。追加の ipg0 遅延によって、衝突を減少させることができます。
enable_ipg0 が無効の場合、ipg0 の値は無視され、追加の遅延は設定されません。ipg1 と ipg2 によって設定された遅延だけが使用されます。他のシステムが大量の連続パケットを送信し続ける場合、enable_ipg0 を無効にします。enable_ipg0 が設定されているシステムでは、ネットワーク上で時間が不足する可能性があります。
メディアバイト時間遅延である ipg0 パラメタを 0 〜 255 の間で設定すると、追加遅延を設定できます。
表 1–5 は、enable_ipg0 パラメタと ipg0 パラメタの一覧です。
表 1-5 enable_ipg0 と ipg0 パラメタの定義
パラメタ |
値 |
説明 |
---|---|---|
enable_ipg0 |
0 1 |
enable_ipg0 をリセット enable_ipg0 を設定 (デフォルト = 8) |
ipg0 |
0 〜 255 |
パケットを受信してから送信するまでの遅延時間 (間隔) (デフォルト = 8) |
ce デバイスは、プログラム可能なパケット間の間隔 (IPG: Inter-Packet Gap) パラメタである ipg1 と ipg2 に対応しています。IPG の合計値は、ipg1 と ipg2 の合計値になります。接続速度が 1,000 Mbps の場合、IPG の合計値は 0.096 マイクロ秒になります。
表 1–6 は、IPG パラメタのデフォルト値と許容値の一覧です。
表 1-6 読み取り・書き込み可能なパケット間隔 (IPG) パラメタの値と説明
パラメタ |
値 (バイト時間) |
説明 |
---|---|---|
ipg1 |
0 〜 255 |
パケット間隔 1 (デフォルト = 8) |
ipg2 |
0 〜 255 |
パケット間隔 2 (デフォルト = 4) |
デフォルトでは、ipg1 が 8 バイト時間、ipg2 が 4 バイト時間に設定されます。いずれも標準値です (バイト時間とは、接続速度が 1000 Mbps の場合に 1 バイトを送信するのにかかる時間です)。
これより長い IPG (ipg1 と ipg2 の合計) を使用するシステムがネットワークに存在し、ネットワークへのアクセスが遅く感じられる場合、他のマシンの長い IPG に一致するように ipg1 と ipg2 の値を大きくします。