Solaris Live Upgrade 2.0

元のブート環境へのフォールバック (概要)

問題が発生する場合は、アクティブ化とリブートを行なって元のブート環境にすぐにフォールバックできます。非アクティブブート環境をブートできない場合や、ブート環境をブートできても正常に稼動しない場合、あるいはブート結果に満足できない場合などは、フォールバックする必要があります。

元の環境のバックアップと復元ではなくフォールバックを利用すると、システムをリブートするだけですみます。アクティブブート環境は保存されるため、問題を分析することができます。最後にアクティブにされたブート環境だけにフォールバックできます。フォールバックするには、最後にアクティブ化されたブート環境上にマウントされたルート (/) ファイルシステムを含むスライスを見つける必要があります。コマンド行で luactivate を実行してリブートする、あるいは別のメディアからブートし、フォールバック先のブート環境にルート (/) ファイルシステムをマウントして luactivate を実行してからリブートする、のどちらかを行います。図 1–5 は、リブートしてフォールバックする場合の切り替えを示しています。フォールバックの手順については、問題の解決: 元のブート環境へのフォールバック (コマンド行インタフェース) を参照してください。

図 1–5 元のブート環境へのフォールバック

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