Solaris 8 10/01 ご使用にあたって (SPARC 版)

WBEM 1.0 がインストールされている Solaris 7 オペレーティング環境から Solaris 8 にアップグレードすると、WBEM 2.0 が起動しない (バグ ID: 4274920)

Solaris 7 オペレーティング環境を実行しているシステムに、Solaris Easy Access Server (SEAS) 3.0 CD-ROM から WBEM 1.0 をインストールしている場合は、Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする前に WBEM 1.0 のパッケージを削除してください。WBEM 1.0 がインストールされたままアップグレードすると、Solaris WBEM Services 2.0 が起動しません。また、CIM Object Manager の起動にも失敗します。この場合、次のエラーメッセージが表示されます。


File not found: /opt/sadm/lib/wbem/cimom.jar

回避方法 : Solaris 8 オペレーティング環境にアップグレードする前に、WBEM 1.0 パッケージを手作業で削除してください。削除には、pkgrm コマンドを使用してください。

  1. pkginfo コマンドを次のように実行して、WBEM 1.0 パッケージがインストールされているかどうかを確認します。


    % pkginfo | grep WBEM
    

  2. スーパーユーザーになります。

  3. コマンドを次のように実行して、WBEM 1.0 のパッケージをすべて削除します。


    # pkgrm SUNWwbapi
    # pkgrm SUNWwbcor
    # pkgrm SUNWwbdev
    # pkgrm SUNWwbdoc
    # pkgrm SUNWwbm
    

    各ロケールのメッセージおよびヘルプに関するパッケージが入っているときは、それらのパッケージも削除します。以下は日本語版の例です。


    # pkgrm SUNWjewbi
    # pkgrm SUNWjewbs
    # pkgrm SUNWjwbd