SunVTS 4.6 テストリファレンスマニュアル

rsctest のサブテスト

rsctest は、テスト対象の RSC ハードウェアのバージョンによって、実行できるサブテストとオプションが異なります。

RSC 1.0 と 2.0 の両方に共通のサブテストには、以下のものがあります。

表 46-1 RSC 1.0 と 2.0 の両方で実行できるサブテスト

サブテスト 

説明 

Ethernet 

ユーザーが指定したデータ、サイズ、パケット数を使用して、Ethernet デバイスで内部ループバックテストを実行します。ユーザーが指定したデータ、サイズ、パケット数を使用して、外部ループバックテストを実行します。このテストを実行するには、RSC 1.0 では 10MB のハブまたはスイッチに、RSC 2.0 では受動ループバックコネクタに接続する必要があります。指定したホストに ping を送信し、応答を検査します。 

Flash CRC 

フラッシュデバイスで検査合計テストを実行します。 

SEEPROM CRC 

SEEPROM デバイスで検査合計テストを実行します。 

Serial 

ユーザーが指定したデータおよびサイズを使用して、2 つの内部シリアルポートで内部ループバックテストを行います。 

 

外部 ttyu ポートで、内部または外部テスト、もしくはその両方を実行します。外部テストでは受動ループバックコネクタが必要です。

rsctest を RSC 2.0 ハードウェアで実行すると、以下のサブテストも行います。

表 46-2 RSC 2.0 でのみ実行できるサブテスト

サブテスト 

説明 

FRU SEEPROM CRC 

SEEPROM デバイスで検査合計テストを実行します。 

I2C 

ホストと RSC との間の I2Cバス接続をテストします。 

TOD 

TOD デバイスに対して複数の読み取りを行い、読み取り時間が増加していることを確認します。 

Modem 

モデムが接続されていることを確認します。冗長モードで製造情報を表示します。AT 照会コマンドを実行します。 

これらのサブテストは、RSC ファームウェアに含まれる固有のリアルタイムオペレーティングシステム (RTOS) で作成されたテスト modlet を呼び出します。rsctest のサブテストは、テスト modlet を実行し、パラメタを渡し、ホスト上のテストプロトコルを使用して結果を RSC から RSC 内部シリアル回線に取り出します。