Solaris 8 2/02 ご使用にあたって (SPARC 版)

英語以外のロケールに関する実行時のバグ情報

英語以外のロケールに関する注意事項およびバグ情報について説明します。

UTF-8 ロケールおよびギリシャ語ロケールで、ユーロ通貨記号が正しくサポートされない (バグ ID: 4363812、4305075)

UTF-8 ロケールで ALTGr-E を押しても、ユーロ通貨記号が生成されません。

回避方法 : 次のいずれかを実行してください。


注 -

ギリシャ語ロケールでは、コンソールのプロンプトで dumpcs と入力し、表示されたユーロ通貨記号をコピー&ペーストして使用してください。


[日本語環境のみ] 日本語ロケールで SMC のシリアルポートのヘルプが正しく表示できない (バグ ID: 4408541)

日本語ロケールで SMC のコンテキストヘルプから「シリアルポートについて」を選択してシリアルポートのヘルプを表示すると、ヘルプが正しく表示されません。

回避方法 : ほかのトピックを選択した後に、再度シリアルポートを選択してください。シリアルポートのヘルプが正しく表示されるようになります。

ヘルプシステムに古いファイルが存在する (バグ ID: 4339515)

フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語のロケールでは、フロントパネルから「Help」->「Information」を選択すると、古いファイルのリストが表示されます。正しい情報が記載されているファイルの名前は S8FCSreleasenotes です。

kkcv.sh が日本語ロケールでコアダンプする (バグ ID: 4394340)

kkcv は、日本語 BCP (4.x バイナリ互換) アプリケーション用の入力方式サーバーです。LDAP が使用されていると、kkcv は以下のメッセージを出力して繰り返しコアダンプします。


cssd: The process "kkcv.sh" has been killed by sig#134, core dumped 

LANG CD を使用して ja ロケールをインストールした場合、すべてのロケールでこの問題が発生します。

回避方法 : 日本語用 BCP の機能を使用する必要がない場合は、以下の手順に従って BCP アプリケーション用の入力方式を起動しないようにシステムを構成してください。

  1. /usr/lib/css.d/cs00.sh/etc/css.d にコピーします。


    # cp -p /usr/lib/css.d/cs00.sh /etc/css.d
    
  2. /etc/css.conf ファイル内の /usr/lib/css.d の行をコメントアウト (行の先頭に 「#」を追加) します。


    # vi /etc/css.conf
    
  3. CS 監視デーモンを再起動します。


    # sh /etc/init.d/loc.ja.cssd stop
    # sh /etc/init.d/loc.ja.cssd start
    

UTF-8 ロケールで Java アプリケーションを起動する時に警告メッセージが表示される (バグ ID: 4342801)

LucidaSansLat4 フォント別名が利用できないため、UTF-8 ロケールで Java アプリケーションを起動する時に、関連するエラーメッセージが表示されることがあります。

回避方法 : その言語の ISO8859-1 ロケールでログインして、Java アプリケーションを起動してください。

ISO8859-1 以外のロケールにおけるフォントダウンローダでの印刷

ISO8859-1 ロケール以外のロケールで、フォントダウンローダを使用して印刷をするには、次の手順を実行してください。

  1. 共通デスクトップ環境 (CDE) にログインします。

  2. コマンド行で fdl と入力して、フォントダウンローダを起動します。

  3. [プリンタ] メニューから [追加] を選択して、プリンタを指定します。

  4. [ダウンロード] メニューから [Font Bundle] を選択します。

    印刷に必要なコードセットに応じて、指定したプリンタにフォントバンドルがダウンロードされます。

共通デスクトップ環境 (CDE) で一部のギリシア文字が利用できない (バグ ID: 4179411)

CDE 上で正しく動作しないデッドキー (現在位置の前進動作を伴わない文字) の組み合わせがあります。また、ギリシア語ロケールにおいて、カレンダ・マネージャで月の名前が正しく表示されません。

すべての部分ロケールで、カレンダ・マネージャ中の拡張文字を印刷できない (バグ ID: 4285729)

部分ロケールでカレンダ・マネージャを使用している時、拡張文字が正しく印刷されません。

アラビア語と UTF-8 ロケールの英語との間で、テキストをカット&ペーストできない (バグ ID: 4287746)

en_US.UTF-8 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウと、ar_EY.ISO8859-1 のアラビア語入力モードで実行しているアプリケーションまたはウィンドウとの間で、アラビア語テキストをカット&ペーストできません。

ヨーロッパ言語のロケールで、CDE の Extras ドロップダウンメニューを使用できない (バグ ID: 4298547)

ヨーロッパ言語ロケールの CDE アプリケーションでマウスの右ボタンをクリックしても、Extras ドロップダウンメニューのメニューオプションが表示されません。

日本語およびアジア各国語の UTF-8 ロケールで CTL がサポートされていない (バグ ID: 4300239)

タイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力するための CTL (Complex Text Layout) サポートが、en_US.UTF-8 およびヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールに実装されました。ただし、ja_JP.UTF-8ko.UTF-8 (ko_KR.UTF-8)、 zh.UTF-8 (zh_CH.UTF-8)、 zh_TW.UTF-8 ロケールでは実装されていません。

回避方法 : CTL を使用するタイ語、アラビア語、ヘブライ語を入力する必要がある場合は、en_US.UTF-8 ロケールを使用してください。

アプリケーションの画面の一部が英語で表示される (バグ ID: 4301212、4301555、4301507、4304495)

スマートカード、AnswerBook2、Solaris PDA Sync、Printer Administrator、リムーバブルメディア・マネージャ、グラフィカル・ワークスペース・マネージャ、ホットキー・エディタの各アプリケーションは、一部のユーザーインタフェースやメッセージが英語で表示されます。

ギリシア語ロケールの Solstice AdminTools で、ユーザーを追加、削除、変更できない (バグ ID: 4302983)

ギリシア語ロケールでは、AdiminToolsTM のユーザーの追加、削除、変更を行う画面が空白で表示されます。

回避方法 : スーパーユーザーになって、以下のようにファイルをコピーしてください。


% cp /usr/openwin/lib/locale/C/app-defaults/Admin \
  /usr/openwin/lib/locale/el_GR.ISO8859-7/app-defaults/Admin
上記のファイルをコピーした後、ギリシア語ロケールの AdiminTools で、ユーザーを追加、削除、変更できるようになります。

イタリア語ロケールで、フォントダウンローダの「Add」ボタンと「Cancel」ボタンが正しく表示されない (バグ ID: 4303549)

フォントダウンローダをイタリア語ロケールで使用している場合、「Add Printer」 ダイアログ中の「Add」ボタンと「Cancel」ボタンに相当するボタンが「A ...」と表示されます。

正しくは、左側のボタンが「Aggiungi」(Add) ボタンで、右側のボタンが「Annulla」(Cancel) ボタンです。

Sun アラビア語キーボードの文字と Microsoft アラビア語キーボードの文字が互換でない (バグ ID: 4303879)

次の表に、Sun の Solaris アラビア語キーボードと、Microsoft のアラビア語キーボードの相違を示します。

表 4-1 Sun キーボードと Microsoft キーボードの相違点

キー 

Sun キーボードの配列 

Microsoft キーボードの配列 

下にハムザ記号が付いているアラビア文字 Lam_alef  

' (右単一引用符) 

アラビア文字の乗算記号 

アラビア文字の除算記号 

アラビア文字 Kasra 

アラビア文字 Kasratan 

~ (チルド記号) 

アラビア文字 Sukun 

アラビア文字 Kasratan 

{ (左大括弧) 

アラビア文字 Kasra 

} (右大括弧) 

Sukun 

単一下方引用符 

アラビア文字のカンマ 

ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールで、ソートが正しく機能しない (バグ ID: 4307314)

ヨーロッパ言語の UTF-8 ロケールでソートを行うと、予期しない結果が発生します。

回避方法 : フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、スウェーデン語の UTF-8 ロケールでソートを行う前に、LC_COLLATE 変数をその言語の IS08859-1 ロケールに設定してください。


# echo $LC_COLLATE
es_ES.UTF-8
# setenv LC_COLLATE es_ES.IS08859-1

上記のように LC_COLLATE 変数を設定後、ソートを行なってください。

アプリケーションが完全に各国語対応されていない (バグ ID: 4304495、4306619)

次のアプリケーションは完全に各国語対応されていません。そのため、部分的に英語で表示されます。