システム要件
Solaris オペレーティング環境のインストールやアップグレードに必要な要件をシステムが満たしているかどうかを確認してください。
メモリー要件
Solaris オペレーティング環境をインストールまたはアップグレードするには、128M バイト以上のメモリーを用意することをお勧めします。DVD メディアを使用してインストールする場合は最低 96M バイト、CD メディアを使用してインストールする場合は最低 64M バイトのメモリーが必要です。
注 – オプションのインストール機能の中には、メモリーが十分でないと有効にできないものもあります。たとえば、メモリーが 96M バイトで、DVD からインストールする場合、Solaris Web Start GUI (グラフィカルユーザーインタフェース) ではなく、Solaris Web Start コマンド行インタフェースを使用してインストールすることになります。
Solaris 8 INSTALLATION CD を使用するための要件
Solaris 8 INSTALLATION CD 上の Solaris Web Start プログラムを使う場合は、SPARC スライスと IA fdisk パーティションに特殊な要件が適用されます。DVD またはネットイメージからインストールする場合は、Solaris Web Start プログラムにこれらの要件はありません。
表 2–4 Solaris 8 INSTALLATION CD の要件
プラットフォーム
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要件
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アップグレードに伴うスライス要件
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Solaris 8 INSTALLATION CD と Solaris Web Start プログラムを使ってアップグレードを行うためには、ファイルが保存されていないスライスがディスク上になければなりません。望ましいスライスは swap スライスですが、/etc/vfstab にリストされているアップグレード対象のルートスライスのどれにも属していないスライスであれば、どのスライスでもかまいません。このスライスの推奨サイズは 512 M バイトです。
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IA:fdisk のパーティション要件
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Solaris 8 INSTALLATION CD を使う場合は、Solaris Web Start プログラムはインストールまたはアップグレードのためにシステムディスク上に 2 つの fdisk パーティションを必要とします。
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Solaris fdisk パーティション
通常の Solaris fdisk パーティションです。システム上に Solaris fdisk パーティションがない場合は、その作成を求めるプロンプトが Solaris Web Start から出されます。
注意 - 既存の fdisk パーティションのサイズを変更すると、そのパーティションにあるすべてのデータが自動的に削除されます。Solaris fdisk パーティションを作成する場合は、データのバックアップをとってください。
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x86BOOT fdisk パーティション
IA システムをミニルートから起動するための、10M バイトの fdisk パーティションです。ミニルートは、Solaris fdisk パーティションに新たに作成されるスワップスライスに置かれます。
注意 - x86BOOT fdisk パーティションを手動で作成しないでください。
Solaris Web Start は、Solaris fdisk パーティションを分割し、10M バイトの x86BOOT fdisk パーティションを作成します。このように x86BOOT fdisk パーティションの作成をインストールプログラムに任せることによって、既存の fdisk パーティションを変更してしまう危険が防止されます。
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IA システムのアップグレードに関する制限事項
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Solaris 8 INSTALLATION CD を使用する場合は、Solaris Web Start プログラムを使用して Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 オペレーティング環境から Solaris 8 にアップグレードすることは不可能です。Solaris 8 INSTALLATION CD では、以前の Solaris リリースでは作成されなかった 10 M バイトの IA ブートパーティションが別に必要です。アップグレードするには、Solaris 8 DVD かネットワークインストールイメージの Solaris Web Start プログラムを使用するか、あるいは Solaris 8 対話式インストールプログラムまたはカスタム JumpStart を使用する必要があります。
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IA システムの LBA 要件
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システムが 1024 シリンダの制限を超えてブートできない場合は、Solaris 8 INSTALLATION CD
は使用しないでください。LBA (Logical block addressing) を利用すると、この制限を超えるマシンのブートや、複数の Solaris ディスクスライスに渡るブートが可能になります。システムの BIOS およびデフォルトブートディスクの SCSI ドライバが LBA をサポートする場合は、Solaris 8 INSTALLATION CD を使用してください。
LBA がサポートされているかどうかを調べるには、次のコマンドを使用します。
# prtconf -pv | grep -i lba
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デフォルトブートディスクの BIOS および SCSI ドライバが LBA をサポートしている場合は、次のメッセージが出力されます。
デフォルトブートディスクの SCSI ドライバが LBA をサポートしていない場合は、次のメッセージが出力されます。
デフォルトブートディスクの BIOS と SCSI ドライバが LBA をサポートしない場合は、Solaris 8 DVD やネットインストールイメージなどのインストール手段でインストールまたはアップグレードを行なってください。
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