Solaris 8 のインストール (上級編)

アップグレード

アップグレードでは、システムのディスクにある既存のファイルと Solaris オペレーティング環境の新しいバージョンがマージされます。アップグレードでは、既存の Solaris オペレーティング環境に対して行なった変更はできるだけ保存されます。

アップグレードできるシステムは、Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、または Solaris 7 ソフトウェアが動作しているものです。Solaris 8 が動作しているシステムは、Solaris 8 Update リリースにアップグレードできます。システムで動作している Solaris のバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。


$ uname -a

Solaris オペレーティング環境のアップグレードでは、次のインストール方法を使用できます。


注 –

ディスクレスクライアントをアップグレードする場合は、smosservice patch コマンドを使用する必要があります。詳細は、『Solaris 8 のシステム管理 (追補)』または smosservice(1M) のマニュアルページを参照してください。


表 8–1 SPARC: Solaris のアップグレード方法

現在の Solaris オペレーティング環境 

Solaris のアップグレード方法 

Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7、Solaris 8 

  • Solaris Web Start プログラム

  • Solaris 8 対話式インストールプログラム

  • カスタム JumpStart

表 8–2 x86: Solaris のアップグレード方法

現在の Solaris オペレーティング環境 

Solaris のアップグレード方法 

Solaris 2.5.1、Solaris 2.6、Solaris 7 

DVD メディアまたはネットインストールイメージからのインストール: 

  • Solaris Web Start プログラム

  • Solaris 8 対話式インストールプログラム

  • カスタム JumpStart

CD メディアからのインストール: 

  • Solaris 8 対話式インストールプログラム

  • カスタム JumpStart

Solaris 8 

DVD/CD メディアまたはネットインストールイメージからのインストール: 

  • Solaris Web Start プログラム

  • Solaris 8 対話式インストールプログラム

  • カスタム JumpStart

システムのソフトウェアグループを、アップグレード時に別のソフトウェアグループに変更することはできません。たとえば、システムに エンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループがインストールされている場合には、開発者システムサポートソフトウェアグループにアップグレードするオプションはありません。ただし、アップグレード中に、インストール済みのソフトウェアグループに属していないソフトウェアをシステムに追加することはできます。