Solaris 8 のインストール (上級編)

SPARC: Solaris 8 対話式インストールプログラムによるインストールまたはアップグレード

Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD に含まれている Solaris 8 対話式インストールプログラムを使用して、Solaris オペレーティング環境を SPARC システムにインストールまたはアップグレードすることができます。Solaris 8 対話式インストールプログラムでは、追加ソフトウェアをインストールすることはできません。

次の CD を用意してください

SPARC: 作業マップ: 対話式インストールの実行

表 15–1 SPARC: 作業マップ: 対話式インストールの実行

作業 

説明 

参照先 

必要な情報を収集する 

チェックリストに従ってワークシートに記入しながら、Solaris ソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を収集します。 

第 6 章「インストールやアップグレードの前に収集すべき情報」

(アップグレードのみ) システムをアップグレードするための準備をする 

システムのバックアップをとります。 

Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

(省略可能) システム構成情報を事前設定する 

sysidcfg ファイルやネームサービスを使って、システムのインストール情報 (locale など) を事前設定することができます。これによって、インストール時にこの情報を入力するように求められなくなります。

第 7 章「システム構成情報の事前設定」

(省略可能) ネットワーク上でインストールするためのシステムを設定する 

リモートの Solaris 8 SOFTWARE CD (SPARC) イメージをインストールする場合は、インストールサーバーまたはブートサーバーからシステムをブートしてインストールするように、システムを設定する必要があります。 

第 12 章「ネットワーク上で Solaris ソフトウェアをインストールするための準備 (CD メディアを使用)」

インストールまたはアップグレードを行う 

システムをブートし、プロンプトに従って Solaris ソフトウェアをインストールまたはアップグレードします。 

SPARC: Solaris 8 対話式インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法

(アップグレードのみ) アップグレード後に必要な作業を行う 

アップグレードで失われたローカル変更がある場合は、それを復元します。 

Solaris 8 対話式インストールプログラムによるアップグレード後に必要な作業

SPARC: Solaris 8 対話式インストールプログラムを使用してインストールまたはアップグレードする方法

  1. CD-ROM ドライブとネットイメージのどちらを使用してソフトウェアをインストールするかを決定します。

    • CD-ROM ドライブを使用する場合は、Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC) を挿入します。

    • ネットインストールイメージを使用する場合は、インストールメディアが置かれているディレクトリに移動します。必要に応じ、ネットワーク管理者に場所を尋ねてください。以下に、コマンド例を示します。


      % cd /net/install-svr/export/s8/sparc
      

  2. システムをブートします。

    • 新しく購入したばかり (未使用) のシステムの場合は、システムの電源を入れます。

    • 既存システムのインストールまたはアップグレードを行う場合は、システムをシャットダウンします。

      • ローカル CD からブートする場合は、次のように入力します。


        ok boot cdrom
        
      • ネットワーク上のインストールサーバーからブートする場合は、次のように入力します。


        ok boot net
        

    Solaris 8 対話式インストールプログラムが始まります。

  3. システム構成の質問に答えます。

    すべてのシステム構成情報が事前設定されている場合は、構成情報の入力は求められません。

    システム構成情報の事前設定を行なっていない場合は、インストール用のワークシートまたは アップグレード用のワークシートを参照して、システム構成の質問に答えます。

  4. 画面に示される手順に従って、Solaris ソフトウェアをシステムにインストールします。

    Solaris ソフトウェアのインストールが終了した後、システムを自動的にリブートするか、手動でリブートするかをたずねられます。

    インストールが終了すると、インストールログがファイルに保存されます。インストールログは、次のディレクトリに作成されます。

    • /var/sadm/system/logs

    • /var/sadm/install/logs

  5. アップグレードを行なった場合は、保存されなかったローカル変更があればそれを復元します。詳細は、Solaris 8 対話式インストールプログラムによるアップグレード後に必要な作業を参照してください。

  6. (省略可能) Solaris 8 DOCUMENTATION CD など、追加ソフトウェアをインストールする場合は、付録 B 「Solaris 8 をインストールした後のソフトウェアの追加と削除」 を参照してください。