Solaris 8 のインストール (上級編)

layout_constraint プロファイルキーワード

layout_constraint slice constraint [[minimum_size]]

注 –

layout_constraint は、ディスク容量の再配置が必要なアップグレードオプションだけで使用できます。


layout_constraint は、ファイルシステムがディスク容量不足のためにアップグレード中にディスク容量を再配置する必要がある場合に、制約付き自動配置がファイルシステムで行われることを示します。

layout_constraint キーワードを指定しないと、次のように配置されます。

1 つ以上の layout_constraint キーワードを指定すると、次のように配置されます。

アップグレードにより多くの容量を必要とするファイルシステムの制約は変更できませんが (changeable とマークされなければならない)、このようなファイルシステムに layout_constraint キーワードを使用すれば、その minimum_size 値を変更できます。


注 –

自動配置がディスク容量の再配置を行う際には、より多くのファイルシステム、特にアップグレード用により多くの容量を必要とするファイルシステムと同じディスク上にあるファイルシステムを、changeable または movable であると選択します。


slice – これは、制約を指定するファイルシステムのディスクスライスです。cwtxdysz または cxdysz の形式で指定してください。

constraint - 指定したファイルシステムに対して、次のいずれか 1 つの制約を選択します。

minimum_size - この値は、自動配置がディスク容量を再配置するときに、ファイルシステムに割り当てる最小サイズを指定します (基本的にファイルシステムのサイズを変更する)。まだ割り当てられていない領域が追加される場合、ファイルシステムのサイズは最終的にこの指定した値より大きくなる可能性があります。しかし、指定される値よりサイズが小さくなることはありません。minimum_size 値は省略可能です。このオプション値を使用できるのは、ファイルシステムを changeable とマークした場合だけです。最小サイズは、ファイルシステムの既存の内容に必要なサイズより小さい値には設定できません。

例:

layout_constraint c0t3d0s1 changeable 200

layout_constraint c0d0s4 movable

layout_constraint c0t3d1s3 available

layout_constraint c0t2d0s1 collapse