Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

メッセージセキュリティーの責任の割り当て

Communications Server でメッセージセキュリティー設定の主要責任者として期待されるのは、「システム管理者」ロールと「アプリケーション配備担当者」ロールです。場合によっては、「アプリケーション開発者」もその責任の一端を担うことがありますが、通常は、システム管理者またはアプリケーション配備者のいずれかのロールが既存アプリケーションをセキュリティー保護し、開発者が関与することも、実装が変更されることもありません。次の各節では、各種ロールの責任を定義します。

システム管理者

システム管理者は次の責任を負います。

システム管理者は、管理コンソールを使用してサーバーセキュリティーの設定を管理し、コマンド行ツールを使用して証明書データベースを管理します。開発者プロファイルとクラスタプロファイルでは、証明書と非公開鍵はキーストア内に格納され、keytool を使って管理されます。一方、エンタープライズプロファイルでは、証明書と非公開鍵は NSS データベース内に格納され、certutil を使って管理されます。このドキュメントは主にシステム管理者を対象にしています。メッセージセキュリティータスクの概要については、「メッセージセキュリティーのための Communications Server の設定」を参照してください。

アプリケーション配備担当者

アプリケーション配備担当者は次の責任を負います。

アプリケーション開発者

アプリケーション開発者はメッセージセキュリティーを有効にできますが、そのようにする責任はありません。メッセージセキュリティーの設定をシステム管理者が行う場合、すべての Web サービスがセキュリティー保護されます。コンテナにバインドされているプロバイダまたは保護ポリシーと異なるものをアプリケーションにバインドする必要がある場合、アプリケーション配備担当者がメッセージセキュリティーの設定を行います。

アプリケーション開発者またはプログラマは次の責任を負います。