Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

ファイアウォールについて

「ファイアウォール」は、2 つ以上のネットワーク間のデータフローを制御し、ネットワーク間のリンクを管理します。ファイアウォールは、ハードウェア要素およびソフトウェア要素で構成できます。この節では、一般的ないくつかのファイアウォールアーキテクチャーとその設定について説明します。ここでの情報は、主に Communications Server に関係するものです。特定のファイアウォールテクノロジの詳細については、使用しているファイアウォールのベンダーのドキュメントを参照してください。

一般的には、クライアントが必要な TCP/IP ポートにアクセスできるようにファイアウォールを設定します。たとえば、HTTP リスナーがポート 8080 で動作している場合は、HTTP 要求をポート 8080 だけで受け付けるようにファイアウォールを設定します。同様に、HTTPS 要求が ポート 8181 に設定されている場合は、HTTPS 要求をポート 8181 で受け付けるようにファイアウォールを設定する必要があります。

インターネットから EJB モジュールへ直接の RMI-IIOP (Remote Method Invocations over Internet Inter-ORB Protocol) アクセスが必要な場合は、同様に RMI-IIOP リスナーポートを開きますが、これにはセキュリティー上のリスクが伴うので、使用しないことを強くお勧めします。

二重のファイアウォールのアーキテクチャーでは、HTTP および HTTPS トランザクションを受け付けるように外部ファイアウォールを設定する必要があります。また、ファイアウォールの背後の Communications Server と通信する HTTP サーバープラグインを受け付けるように内部ファイアウォールを設定する必要があります。