Sun GlassFish Communications Server 2.0 管理ガイド

ProcedureWeb、EJB、または SIP アプリケーションに対して JDBC レルムを設定する

Communications Server では、接続プールの代わりに JDBC レルムにユーザーの資格を指定できます。接続プールの代わりに JDBC レルムを使用すると、ほかのアプリケーションがユーザー資格のデータベース表を参照するのを防止できます。ユーザーの資格とは、ユーザーの名前とパスワードです。


注 –

JDBC レルムでは、デフォルトでは平文によるパスワードの保存はサポートされません。通常の状況では、パスワードを平文で保存しないでください。


  1. レルムのユーザー資格を格納するデータベース表を作成します。

    データベース表の作成方法は、使用しているデータベースによって異なります。

  2. 手順 1 で作成したデータベース表にユーザーの資格を追加します。

    データベース表にユーザーの資格を追加する方法は、使用しているデータベースによって異なります。

  3. JDBC レルムを作成します。

    この作業には管理コンソール GUI を使用します。JDBC レルムの作成手順については、管理コンソール GUI のオンラインヘルプを参照してください。

  4. 手順 3 で作成したレルムをアプリケーションのレルムとして指定します。

    レルムを指定するには、アプリケーションの該当する配備記述子を変更します。

    • Enterprise Archive (EAR) ファイルのエンタープライズアプリケーションの場合は、sun-application.xml ファイルを変更します。

    • Web Application Archive (WAR) ファイルの Web アプリケーションの場合は、web.xml ファイルを変更します。

    • SIP アプリケーションの場合は、sun-sip.xml ファイルを変更します。

      詳細は、TBDlink を参照してください。

    • EJB JAR ファイルのエンタープライズ Bean の場合は、sun-ejb-jar.xml ファイルを変更します。

    レルムの指定方法については、『Sun GlassFish Communications Server 2.0 Developer’s Guide』「How to Set a Realm for an Application or Module」を参照してください。

  5. レルム内のユーザーにセキュリティーロールを割り当てます。

    ユーザーにセキュリティーロールを割り当てるには、手順 4 で変更した配備記述子に security-role-mapping 要素を追加します。

    次の例は、ユーザー Calvin にセキュリティーロール Employee を割り当てる security-role-mapping 要素を示しています。

    <security-role-mapping>
        <role-name>Employee</role-name>
        <principal-name>Calvin</principal-name>
      </security-role-mapping>