Sun GlassFish Communications Server 2.0 リリースノート

管理

ここでは、管理上の既知の問題とその解決方法を示します。

Communications Server がクラスタのハートビートポートの競合を検出しない (Issue Number 1967)

説明

クラスタを作成するときに、Communications Server はハートビートポートを 1026 - 45556 の間でランダムに割り当てます。default-cluster (Communications Server のインストールが作成するデフォルトのクラスタ) では、0 - 45556 のランダムな数字が選択されます。クラスタの作成プロセスは、ハートビートポートがすでに別のサービスで使用されているかどうかを正確に検出しません。

解決方法

自動クラスタ作成の設定で選択されるハートビートポートが、すでにそのポートを使用している別のサービスと競合する場合は、クラスタのハートビートポートをシステムが使用していないポートに更新します。

クラスタのハートビートポートを変更するには、次の asadmin コマンドを使用します。

asadmin set cluster-name.heartbeat-port= newportnumber

64 ビット Linux で動作している NFS サーバーで、ドメインの作成が停止する (Issue Number 1961)

説明

64 ビット Linux で動作している NFS サーバーで、NFS (ネットワークファイルシステム) マウント済みファイルシステム上にドメインを作成しているときに、asadmin create-domain コマンドが失敗する場合があります。

解決方法

現在のところ解決策はありません。

サイズの大きなログファイルをローテーションするときにパフォーマンスが低下する (6718611)

説明

サイズの大きなログファイルをローテーションするときに、応答時間にわずかな増加が見られます。

解決方法

「ロガー」設定で「ファイルローテーション制限」と「ファイルローテーションの制限時間」の値を変更することで、パフォーマンスの低下を最小化できます。これらのプロパティーの値は、アプリケーションおよび環境に応じて決定してください。

IBM MQ に対して Generic RA Resource Adapter を配備できない (Issue 6605)

説明

IBM Message Queue 製品に対する Generic RA アダプタの配備が失敗します。server.policy ファイルで付与される権限は、次のようになります。


grant {
      permission java.util.logging.LoggingPermission "control";
      permission java.util.PropertyPermission "*", "read,write";
      }

解決方法

server.policy ファイル中の権限を、次のように変更します。


grant codeBase
"file:${com.sun.aas.installRoot}/lib/install/applications/adminapp/-" {
  permission java.util.logging.LoggingPermission "control";
 };

スタンドアロンのインスタンスがほかのインスタンスからファイルを取得することがある (6698604)

説明

一部の環境で、特定のインスタンスと同期する目的で DAS にインストールしたファイルが、実際には別のインスタンスに送信されます。

解決方法

現在のところ解決策はありません。

start-cluster コマンドからの起動メッセージが冗長である (6728317)

説明

asadmin start-cluster コマンドが、起動中に重要でないコンポーネントのエラーでも多量のメッセージを表示します。重要でない (クラスタ内のインスタンスに関連する) 要素でエラーが発生した場合の、コマンド出力の例を示します。


./asadmin start-cluster --port 9898 cluster1
Please enter the admin user name>admin
Please enter the admin password>
The clustered instance, instance2, was successfully started.
error 0 [#|2008-07-17T14:58:16.496+0200|WARNING|sun-appserver9.1|javax.jms|
_ThreadID=10;_ThreadName=main;
_RequestID=90bbbe3a-d654-4480-b295-7e317d945a4a;|[C4003]: 
Error occurred on connection creation [localhost:37676]. - cause: 
java.net.ConnectException: Connection refused|#]


error 1 [#|2008-07-17T14:58:17.517+0200|WARNING|sun-appserver9.1|javax.jms|
_ThreadID=10;_ThreadName=main;
_RequestID=90bbbe3a-d654-4480-b295-7e317d945a4a;|[C4003]: 
Error occurred on connection creation [localhost:37676]. - cause: 
java.net.ConnectException: Connection refused|#]


error 2 [#|2008-07-17T14:58:30.596+0200|WARNING|sun-appserver9.1|
javax.enterprise.system.container.ejb|
_ThreadID=13;_ThreadName=pool-1-thread-4;TimerBean;
_RequestID=5954a044-df06-4a3e-902a-0c40b4b6cddb;
|EJB5108:Unable to initialize EJB Timer Service. 
The likely cause is the database has not been 
started or the timer database table has not been created.|#]


error 3 [#|2008-07-17T14:58:32.512+0200|WARNING|sun-appserver9.1|
javax.enterprise.resource.resourceadapter|_ThreadID=10;_ThreadName=main;
__CallFlowPool;_RequestID=90bbbe3a-d654-4480-b295-7e317d945a4a;|
RAR5005:Error in accessing XA resource with JNDI name [__CallFlowPool] for recovery|#]


The clustered instance, instance1, was successfully started.
error 0 [#|2008-07-17T14:58:21.117+0200|WARNING|sun-appserver9.1|
javax.enterprise.system.container.ejb|
_ThreadID=13;_ThreadName=pool-1-thread-4;TimerBean;
_RequestID=30827d9a-72ac-4854-b216-06494b6a9fb5;
|EJB5108:Unable to initialize EJB Timer Service. The likely cause is the database has 
not been started or the timer database table has not been created.|#]


error 1 [#|2008-07-17T14:58:23.106+0200|WARNING|sun-appserver9.1|
javax.enterprise.resource.resourceadapter|
_ThreadID=10;_ThreadName=main;__CallFlowPool;
_RequestID=b41d76fa-0203-49f7-a2ae-83bf242d3e7a;
|RAR5005:Error in accessing XA resource with JNDI name [__CallFlowPool] for recovery|#]


Command start-cluster executed successfully.

解決方法

現在のところ解決策はありません。これらの例外メッセージは無視できます。

domain1 が存在しない場合、package-appclient スクリプトが動作しない。(6171458)

説明

デフォルトでは、as-install/lib/package-appclient.xml に、asenv.conf から参照される domain1AS_ACC_CONFIG 変数の値がハードコードされています。domain1 を削除して新たなドメインを作成した場合、AS_ACC_CONFIG 変数は新たなドメイン名で更新されません。その結果、package-appclient スクリプトの処理が失敗します。

解決方法

次のいずれかの操作を行います。

  1. domain1 はそのままにしておき、その前後に別のドメインを作成します。

  2. domain1 を削除し、as-install/lib/package-appclient.xml 内のハードコードされた domain1 の値を、新しいドメイン名で置き換えます。

domain1 がない場合、新たなドメインが作成されるたびにこれを行う必要があります。

JMX エージェントを追加した Application Server の起動はサポートされていない (6200011)

説明

Application Server では、J2SE 1.4.x または 5.0 以降を設定できます。J2SE 5.0 プラットフォームの重要な特徴は、JMX エージェントを起動できることです。サーバーの起動時にシステムプロパティーを明示的に設定すると、JMX エージェントがアクティブになります。

次に例を示します。


name="com.sun.management.jmxremote" value="true"
name="com.sun.management.jmxremote.port" value="9999"
name="com.sun.management.jmxremote.authenticate" value="false"
name="com.sun.management.jmxremote.ssl" value="false"

JMX プロパティーを設定してからサーバーを起動すると、Application Server VM 内に新たな jmx-connector サーバーが起動します。この場合は、望ましくない副作用の 1 つとして、管理機能が悪影響を受け、Application Server の管理コンソールやコマンド行インタフェースで予期しない結果が発生することがあります。問題は、組み込みの jmx-connector サーバーと新たな jmx-connector サーバーとの間で衝突が発生することにあります。

解決方法

jconsole または何らかの JMX 互換クライアントを使用する場合には、Application Server とともに起動する標準の JMX コネクタサーバーを再利用することを検討してください。

サーバーの起動時に、次に示すような行が server.log に記録されます。ここで指定されている JMXService の URL に接続し、資格を正常に指定した後、同様の管理および設定操作を実行することができます。次に例を示します。


[#|2004-11-24T17:49:08.203-0800|INFO|sun-appserver-ee8.1|
javax.enterprise.system.tools.admin|_ThreadID=10;|ADM1501: 
Here is the JMXServiceURL for the JMXConnectorServer: 
[service:jmx:rmi:///jndi/rmi://hostname:8686/management/
rmi-jmx-connector]. This is where the remote administrative 
clients should connect using the JSR 160 JMX Connectors.|#]

マニュアルに .asadmintruststore ファイルが記述されていない (6315957)

説明

マニュアルに .asadmintruststore ファイルが記述されていません。このファイルがサーバー管理者の home ディレクトリに存在しないと、そのサーバー上にホストされている特定のアプリケーションをアップグレードしたときに重大なバグが発生する場合があります。

解決方法

JMS ブローカに到達するまでにタイムアウトになるため、クラスタ化されたインスタンスが起動できない (6523663)

説明

Communications Server クラスタインスタンスのデフォルト MQ 統合モードは LOCAL です。Communications Server がインストールされている場所の PATH が長い、つまり短くない場合、クラスタインスタンス起動時に imqbrokerscv.exe で障害が発生します。imqbrokersvc のメモリー割り当てに問題があります。

解決方法

クラスタインスタンスの JMS サービスタイプを、デフォルトの LOCAL から REMOTE に変更する必要があります。この設定では、すべてのインスタンスは DAS ブローカを指します。次の手順に従って、REMOTE モードでクラスタを設定してください。


注 –

REMOTE モード使用時には、すべてのインスタンスが 1 つのブローカ (DAS) を使用しているため、Communications Server クラスタが起動してもブローカクラスタは作成されません。詳細は、http://www.glassfishwiki.org/gfwiki/attach/OnePagersOrFunctionalSpecs/as-mq-integration-gfv2.txt の第 4.1 節「iii. Auto-clustering」を参照してください。それによると、上記の機能は将来使用できなくなります。


Procedureコマンド行の使用

始める前に

ご使用の環境に合わせて、ポートおよびパスワードファイルを変更してください。次に示す手順では、クラスタ名が racluster、DAS 管理ポートが 5858、および DAS JMS ポートが 7676 になっています。

  1. JMS タイプを REMOTE に変更して、クラスタ設定を変更します。


    as-install/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file racluster.jms-service.type=REMOTE
  2. DAS JMS ホストに対応する JMS ホストを作成します。


    as-install/bin/asadmin.bat create-jms-host --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file --target racluster --mqhost localhost --mqport 7676 \
    --mquser admin --mqpassword admin dashost
  3. デフォルトの JMS ホストが前のステップで作成した DAS JMS ホストになるように設定します。


    as-install/bin/asadmin.bat set --port 5858 --user admin --passwordfile \
    as-install/bin/password_file racluster.jms-service.default-jms-host=dashost

Procedure管理 GUI の使用

  1. 「設定」->「cluster-name-config」->「Java メッセージサービス」->「JMS ホスト」の順に移動します。

  2. 新規」をクリックして新規 JMS ホストを作成し、dashost という名前を付けます。

  3. DAS の JMS サービスに対応する設定を入力します。デフォルト設定は次のとおりです。

    • ホスト名: localhost

    • ポート: 7676

    • 管理者ユーザー: admin

    • パスワード: admin

    これらの設定をご使用の DAS JMS サービスに適した値に変更してください。

  4. 「Java メッセージサービス」タブに戻って、JMS サービスタイプを REMOTE に変更します (デフォルトは LOCAL)。

  5. default-jms-host ドロップダウンリストから dashost を選択します。

  6. 変更を保存してから、ノードエージェントまたはクラスタを起動します。

Netscape 8.1.3、Mozilla 1.7、および Safari 2.0.4 ブラウザで jmaki チャートが表示できない (6543014)

説明

「ログ統計の監視」ページから一部のサポートされていないブラウザを使用してチャートを表示しようとすると、次のエラーがスローされます。


Error loading jmaki.widgets.jmaki.charting.line.Widget : id=form1:jmaki_chart11
Script: http://easqelx5.red.iplanet.com:4848/resources/jmaki/charting/ \
line/component.js (line:5437).
Message: area.initialize is not a function

解決方法

サポートされているブラウザを使用します。Communications Server でサポートされるブラウザのリストについては、「「ブラウザ」」を参照してください。

AIX でカスタムマスターパスワードを使用すると create-domain コマンドが失敗する (6628170)

説明

AIX オペレーティングシステムで、カスタムマスターパスワードを使用してドメインを作成しようとすると、次のエラーが発生して失敗します。


keytool error (likely untranslated): java.lang.NullPointerException
 Enter keystore password:  New keystore password: