Sun GlassFish Communications Server 2.0 リリースノート

メッセージキュー

ここでは、Java メッセージキューに関する既知の問題とその解決方法を示します。

タイミングに依存する特定の場合に、JMS 再接続が正常に完了しない (ID 6173308、6189645、6198481、6199510、6208728)

説明

タイミングに依存する場面での再接続の失敗は、さまざまな問題によって引き起こされます。

解決方法

これらの問題は、次の方法で回避できます。

MQ ブローカが起動していないと、サーバーが起動しない (6740797)

説明

JMS を REMOTE モードとして設定している場合、MQ ブローカが起動していないと Enterprise Server が起動に失敗します。

解決方法

次のように JVM オプションを設定します。com.sun.enterprise.jms.CONNECT_MQ_LAZILY=true 。この JVM オプションを設定したあとは、MQ ブローカが起動していない場合でも Communications Server を起動できます。ただし、サーバーを起動する前に、MQ を起動することをお勧めします。

Linux 上にクラスタプロファイルがあると MQ ブローカが起動に失敗する (6524871)

説明

ドメインを作成しクラスタプロファイルを Linux システム上に配置すると、java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space エラーが発生する場合があり、MQ ブローカが起動しないためにサーバーインスタンスが再起動できないことがあります。この状況になったシステムが回復することはありません。問題は /etc/hosts ファイルの設定ミスです。特に、サーバーホスト名がループバックアドレス 127.0.0.1 を指している場合です。

解決方法

設計上、ネットワークデバイスがループバックアドレスを指すように設定された状態で MQ ブローカクラスタが開始することはできません。これはバグではありません。回避方法は、Communications Server ホストの /etc/hosts ファイルが 127.0.0.1 を指さないようにすることです。

アップグレードの前に imqjmsra.jar を読み込む際、旧バージョンと新バージョンのクラスが一致しない (6740794)

説明

Application Server の起動中に、サーバーは Message Queue のバージョンをチェックします。Message Queue のバージョンが正しくない場合、サーバーは imqjmsra.jar を使用してアップグレードを行います。このアップグレード用の JAR とそのクラスは、次に Application Server が再起動されるまでサーバーから利用できません。この状況は、Message Queue が単独でアップグレードされる場合、または Application Server のみにパッチが適用される場合に発生します。この状況の副次的な影響として、Application Server が起動しない場合があります。

解決方法

Message Queue と Application Server の両方を同じパッチレベルに維持する必要があります。または、Application Server を再起動してください。