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Sun Java System Connector for Microsoft Outlook 6.0 デスクトップ配備管理者ガイド

第 2 章
一般的なガイドライン

移行の規模が少数のユーザーのみに限定される場合を除き、グループ単位の段階的な移行を計画し、移行方針を明確に示す総合的な配備計画を準備することを強くお勧めします。


グループ単位の段階的な移行の計画

小規模の会社では、1回の週末イベント (移行イベント) ですべてのユーザーを新しいサーバーに 移行できますが、ほとんどの中規模および大規模の会社では、「バッチ」で移行を実行する必要があります。

シームレスな移行であっても一部のユーザーから企業のヘルプデスクに問い合わせがあります。ヘルプスタッフはこれらの問い合わせが数日間に分散され、1日に処理する件数がごく少数になることを望むでしょう。サブグループ単位でユーザーを段階的に移行すると、ヘルプデスクへの負担がかなり分散されます。

さらに、組織の業務上の理由で、すべてのユーザーを1 回の移行イベントにスケジュールしないほうがよい場合もあります。たとえば、財務および経理スタッフは、帳簿を閉めようとしている月初めに作業の中断を許すことはできません。同様に、販売スタッフは、目標に向けて努力している期末近くに作業を中断することはできません。また、マーケティングスタッフは、重要な展示会などのプログラムの近くに邪魔されるの避ける必要があります。ユーザーを段階的に移行すると、これらの正当な業務上のニーズに柔軟に対応できます。

多くの組織では、情報サービススタッフを移行する最初のグループとして指定します。通常、情報サービススタッフは最も高い技術を持っているめ、移行方法と新しいシステムの確実なテストになるからです。

配備設定プログラムでは、ユーザーのインストールプロセスをユーザーグループごとに設定することに留意してください。管理者はユーザーのインストールを少なくとも消極的に監視する必要があるかもしれませんが、一定の資質と設定パラメータを共有するユーザーグループごとに行うと、これは非常に容易になります。


総合的な配備計画の準備

総合的な配備計画の作成プロセスは、組織の移行に影響を与える可能性のあるすべての要素を考慮して調整する必要のある大切な作業です。配備の途中では、細部を軽視したために組織でユーザーの生産性を数百時間も失ったり、ユーザーを不要に不快にしてしまったことに気が付く時間はありません。

配備計画は内部文書になるため、漠然とした専門用語や頭字語を好きなだけ使用できます。ただし、少なくともこのマニュアルの第 3 章「新しいメールサーバーの計画時に解決すべき問題」に示された問題をすべて考慮する必要があります。メッセージの移行に熟練したプロフェッショナルサービスを契約すると、非常に役に立ちます。



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