Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 技術の概要

持続サービス

障害が発生したブローカを復元するには、メッセージの配信処理の状態を作成し直す必要があります。そのためには、状態情報をデータストアに保存する必要があります。ブローカが再起動されると、保存されているデータを使用して送信先および永続サブスクリプションを再作成し、持続メッセージを復元し、開いているトランザクションをロールバックし、未配信メッセージのルーティングテーブルを再作成します。その後ブローカは、メッセージの配信を再開します

Message Queue サービスは、ファイルベースの持続モジュールと JDBC 準拠の持続モジュールの両方をサポートしていますが (図 3–2 を参照)、デフォルトではファイルベースの持続を使用します。

図 3–2 持続サポート

図は、ブローカが持続メッセージ用に、単層型ファイルストアを使用するか、または JDBC 準拠のデータストアのいずれを使用するかを示す。

ファイルベースの持続

ファイルベースの持続は、個々のファイルを使用して持続データを保存するメカニズムです。ファイルベースの持続を使用する場合は、次のタスクを実行するようにブローカのプロパティーを設定できます。

通常、ファイルベースの持続の方が、JDBC ベースの持続より処理速度が速くなりますが、JDBC 準拠のストアによる冗長性および管理制御を好むユーザーもいます。

JDBC ベースの持続

JDBC の持続 は、Java Database Connectivity (JDBCTM) インタフェースを使用して、ブローカと JDBC 準拠のデータストアを接続します。ブローカが JDBC ドライバを介してデータストアにアクセスできるようにするには、次のことを実行する必要があります。

これらのタスクの実行手順および関連する設定プロパティーについて詳しくは、『Sun Java System Message Queue 3.7 UR1 管理ガイド』の第 4 章「Configuring a Broker」を参照してください。