本稼働環境では、アプリケーションのパフォーマンスを向上させ、スケーラビリティー、可用性、およびセキュリティーに関する企業の要件を達成するためにメッセージサービス管理が重要な役割を果たします。この環境では、管理者が実行するタスクが数多くあります。これらのタスクはセットアップ操作とメンテナンス操作に大きく分類できます。
一般的に、次のセットアップ操作を行う必要があります。
セキュリティー保護された管理アクセス
ファイルベースまたは LDAP のどちらのユーザーリポジトリを使用する場合でも、管理者が admin グループに所属し、セキュリティー保護されたパスワードを持っていることを確認します。必要に応じて、管理者用にセキュリティー保護されたブローカへのコネクションを作成します。
セキュリティー保護されたクライアントアクセス
ファイルベースまたは LDAP のどちらのユーザーリポジトリを使用する場合でも、メッセージサービスにアクセスできるユーザーの名前をユーザーリポジトリに入力し、アクセス制御プロパティーファイルを編集して、それらのユーザーに適切な承認を与えます。必要に応じて、SSL ベースのコネクションサービスを設定します。認証されていなコネクションを防止するために、「guest」ユーザーのパスワードを変更します。
物理的な送信先の作成および管理
メッセージ数とメッセージに割り当てられるメモリー量をブローカリソースでサポートできるように送信先属性を設定します。
管理対象オブジェクトの作成および設定
LDAP オブジェクトストアを使用する場合は、ストアを設定します。コネクションファクトリオブジェクトと送信先管理対象オブジェクトの作成および設定
ステートフルな水平方向の拡張が必要な場合のブローカクラスタの作成
中央設定ファイルを作成し、マスターブローカを指定します。
ブローカリソースを監視および制御し、アプリケーションのパフォーマンスを調整するには、アプリケーションを配備したあとで次のタスクを実行する必要があります。