EJB パフォーマンスチューニングの目標は次のとおりです。
速度の向上 - EJB キャッシュにできるだけ多くの Beans をキャッシュし、速度を向上させます (応答時間を短縮する)。キャッシュ処理により、CPU にかかる負荷の大きい操作が除去されます。ただし、メモリーは有限であるため、キャッシュサイズが増大するにつれて (ガベージコレクションを含む) キャッシュの管理に必要な時間も増大します。
メモリー消費の低減 - プールまたはキャッシュ内の Beans は、Java 仮想マシンヒープからのメモリーを消費します。プールやキャッシュが肥大しすぎると、ガベージコレクションサイクルの時間が長くなるとともに頻度も高くなるため、パフォーマンスが低下します。
機能特性の改善 - ユーザーのタイムアウト、コミットオプション、セキュリティー、トランザクションオプションなどの機能特性は、ほとんどがアプリケーションの機能性および設定に関連します。一般に、これらの特性によってパフォーマンス関連の機能性が損なわれることはありません。場合によっては、機能性とパフォーマンスの間で「トレードオフ」の決定を下す必要が生じることがあります。この節では、そのような場合における提案を示します。